いつかは飲んでみたいプレミアムなSAKEと、ストーリーがある変わり種のSAKEをSAKEに精通する専門家たちがセレクト。じっくり語りたい夜に選ぶべきボトルを紹介する。焼酎編。【特集 弩級のSAKE】

1.JDS クリスタルクリア
史上初、透明な樽熟成焼酎
テキーラの「クリスタリーノ」から着想を得て、バーボン樽で数年熟成させた原酒を中心に複数をブレンド。伝統的な減圧蒸留にて再蒸留されている。
「木樽由来の豊かな甘さと爽やかな清涼感を併せ持った商品。JDSは焼酎の再定義を行う注目のボトラーズ」(児島氏)

2.天狗櫻 南果 原酒
どこまで旨くなるのか芋の実験は続く
さつま芋の魅力を引きだすため現在、試験的醸造を行っている酒。芋は無農薬、無施肥のものが使われている。
「”風土と造り手のこだわり”が詰まっており、原料由来の風味が存分に感じられる。5種類の橙系の芋を使用したマンゴーを思わせるアロマ」(大越氏)

3.極楽 しず寝 1993
江戸時代と同じ甕(かめ)で現在も熟成
江戸時代から昭和初期まで使用していた甕を、1993年から貯蔵用に復活させ、現在も熟成を続けている酒。江戸時代と同じ甕で造られ悠久のロマンを感じさせる。
「甕ごとに熟成度合いが違い、個性がそれぞれに感じられるのも面白いです」(児島氏)

4.[+innovative]Flare
酒造りの基本をあえて破壊する!?
焼酎造りの基本的技法を、鹿児島の中村酒造場が敬意を込め破壊・再構築した[+innovative]シリーズ。
「麹は約4年かけ見つけた室つき麹。酵母無添加の伝統的な手造り製法に特殊な蒸留方法を掛け合わせ、グァバやマスカットを感じる南国の蒸留酒に」(児島氏)
![[+innovative]Flare](https://goetheweb.jp/uploads/2026/01/shochu-2-4.jpg)
5.ジャポニカスS-37 ときのかおり
イチゴから発見した太古の酵母
熊本大学が研究する酵母を用いた焼酎。
「一般的なアルコール発酵酵母から、約4~5億年前に種が分かれたシゾサッカロミセス種の分裂酵母を使用。もとはアフリカの伝統酒『ポンベ』から見つかった酵母ですが、熊本大のものはイチゴから発見されました」(土屋氏)

※価格はすべて編集部調べ
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ウイスキー文化研究所 土屋守
1954年新潟県生まれ。ウイスキー評論家。2001年会員制のウイスキー文化普及団体「ウイスキー文化研究所」設立。2014年のNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』では、ウイスキー考証として監修を務めた。著書に『竹鶴政孝とウイスキー』など。

お酒ライター 児島麻理子
出版社、洋酒会社勤務を経て、酒にまつわる執筆やプロデュースを行い、酒の魅力を発信し続ける。2025年には酒に特化したPR会社TOASTを立ち上げた。年間に訪れる新規バーは100軒以上。世界中の蒸留所も巡っている。

ワインテイスター・ソムリエ 大越基裕
1976年北海道生まれ。国際ソムリエ協会認定ソムリエディプロマ。WSET認定Sake Level 3エデュケーター。銀座レカンのシェフソムリエとして活躍したのち独立。日本酒や焼酎にも造詣が深く和食以外のレストランで提案したパイオニア。
この記事はGOETHE 2026年2月号「総力特集:その一滴が人生を豊かにする、弩級のSAKE」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

