目の前で仕上がっていくひと皿を見守る時、食材の香りと景色が静かに重なり、心地よい高揚が生まれる。特別感のある数席にだけに許された、穏やかな贅沢を。今回は、東京・高輪の「咲/Saki」を紹介する。

ダブルシェフが生みだす新たな味覚
2フロア吹き抜けの贅沢な空間にわずか8席のみを配した「咲/Saki」のカウンターは、全席が東京湾を一望するベイビュー。目の前にレインボーブリッジの夜景が静かに輝き、座るだけで心が浮き立ち、期待が高まる特等席である。
ここで楽しめるのは日本料理の技とフレンチの感性を融合させたクリエイティヴな割烹料理。監修を務めるのはシンガポールの鮨店「Shoukouwa」をミシュラン2つ星へ導いた西田和峰氏と、フランスとアジアで研鑽を積み2つ星を獲得したエマニュエル・ストルーバント氏。ダブルシェフが生みだす新たな味覚をカウンターで実現するのは、国内外の名店で腕を磨いた副料理長・秋葉重雄氏だ。
冬の前菜「ホタテ柚子胡椒添え」は、イクラに見紛う赤ジソのジュレが清冽な香りを添え、驚きに満ちたひと品。「毛蟹のクラブケーキのスープ仕立て」は、殻から引いた濃密な出汁と透明感のある鰹出汁が重なり、淡雪のようにほどけるクラブケーキの食感が幸福感を誘う。シグネチャーの「中トロと大トロの手巻き」では、麻辣醤油と焙煎した花椒の香り、酢漬け大根の軽やかな歯触りが重なる多層的な味わいに魅了されるだろう。
咲/Saki
住所:東京都港区高輪2-21-2 JWマリオット・ホテル東京 29F
TEL:03-3434-7070
営業時間:17:30~21:30
定休日:火・水曜、12月30日~1月7日
座席数:カウンター8席
料金:コース¥28,000・¥34,000





