春のある夜。40名のトップシェフが渋谷のTRUNK(HOTEL) CAT STREET地下1階、バンケット用大型キッチンに集結。ドン ペリニヨンのグラス片手に、料理を作りお互いの一品をつまみ語り合う。そんなシェフのためのイベント「The Chefs Gathering」が開催された。

料理人をキッチンで讃える夜、The Chefs Gathering
世界のレストランを巡るフーディの本田直之氏が2017年から開催、5回目となるこのイベント、本田氏が「世界に誇れる実力を持つ」と感じたシェフを招待。キッチンにはDJセットが運びこまれ、妖しいライトとシェフの笑い声でまるでクラブのような空間に。
「傳」の長谷川在佑氏、「MAZ」のサンティアゴ・フェルナンデス氏、「Florilège」の川手寛康氏など錚々たるシェフの手さばきに見惚れていれば、次々に料理が出来上がる。この場所にはゲストはいない。この夜だけは彼らは自分たちのために料理を作るのだ。
「シェフは毎日朝から晩までゲストのために料理を作る。ですから今晩はシェフ同士インスピレーションを得る、いつもと違うブレイクスルーがある夜にしてもらいたい」とは本田氏。
その言葉どおり「いつもより緊張するけど楽しい!」(「ENOWA YUFUIN」タシ・ジャムツォ氏)、「こういう場は日本においても料理人の地位が向上するきっかけになるのでは」(パリ「Pages」手島竜司氏)と、シェフたちもその熱い夜を楽しんでいた。
この場所での興奮や出会いが新しいインスピレーションとなり、新たな一皿を未来に生みだすのだろう。