通うほどにクセになる、沖縄の刺激的なスポットへご案内! 今回は、絶品「点心」が食べられる台湾料理店をご紹介。【特集 沖縄に住む】
どこか懐かしくて優しい“台湾の味”を沖縄で
複雑な歴史を辿るなかで交流を深めてきた台湾と沖縄。飛行機で約1時間20分という距離の近さもあってか、沖縄には、どこか懐かしくて優しい“台湾の味”を楽しむことができる店が少なくない。
基隆(キールン)出身の母から学んだ台湾の家庭的な精進料理をバイキングスタイルで提供する「金壺食堂」や、アジアを何度も旅するなかで台湾に魅せられた店主が営む「青島食堂」、日本人女性との結婚を機に沖縄に移住した花蓮出身の店主が皮からつくる小籠包が人気の「台湾小吃(シャオチー) 花蓮」など、沖縄と台湾の食文化のゆるやかな交流を体感できる店で、心がほぐれる時間を過ごしたい。
1.金壺食堂|精進料理の老舗の名物はストック必至
沖縄ツウであれば1度は行ったことがある台湾精進料理の人気店。営業は朝の8時から。カウンターの前には動物性の食材を使わない身体に優しい料理がずらりと並び、バイキングスタイルで野菜や白米、スープも取り放題。それが600円と聞けば頭が下がるというものだが、300円で販売されているちまきはとくに人気で県外からこれを買うために訪れる人も。事前に電話で取り置きし、冷凍で自宅にストックしておきたい逸品だ。
2.青島食堂|手包みの水餃子や“裏メニュー”も豊富!
沖縄に住まいを持つなら、毎日でも通いたくなる飾り気のない食堂を知っておくと重宝すること間違いなし。店前に置かれた小さな屋台が目を引く「青島食堂」は、中国や台湾を中心に各地を食べ歩いた店主がワンオペで営む店。メニューには人気の水餃子のほか、トマトの卵炒めやしじみの紹興酒漬けなど、おなじみの台湾料理がずらり。常連になればなるほど“裏メニュー”が出てくると聞けば、もう通わずにはいられない!
3.台湾小吃 花蓮|台湾人も驚嘆する手づくり小籠包を堪能
もともと、同じ宜野湾に店を構えていたが建物の老朽化により、2023年の3月に現在の場所に移転。前よりも広くなった店内の小上がりからは海を眺めることができ、開放的な気分もひとしお。試行錯誤を繰り返したという生地の中に鶏のスープがたっぷり入った小籠包は店ですべて手づくりしており、れんげにのせて黒酢を少量つけて食べれば口福感に包まれる。スムーズに入店するなら、混雑するランチ時を避けるのがお薦め。
この記事はGOETHE 2024年9月号「総力特集:人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら