通うほどにクセになる、沖縄の刺激的なスポットへご案内! 今回は、沖縄の地ならではの「タコス」をご紹介。【特集 沖縄に住む】
沖縄タコスはもっちり食感が特徴
沖縄にタコス文化が根づいたのは、米軍基地の存在が理由とも言われている。メキシコのタコスやアメリカ・テキサス州で発展したテクス・メクスとも異なる特徴は具材を包む皮のもっちり感。
1956年に創業した沖縄初のタコス専門店「チャーリー多幸寿」の皮は、とうもろこしや小麦粉にもち米などを加えてから揚げ焼きに。サクッ、もちっとした食感と具材の黄金バランスに、長年ローカルに愛されてきた沖縄タコスの真価を知る。
最近では「FAB MART」をはじめとした、県産マグロなどを使うニューウェーブ系も。大口でがぶりと頬張れば、陽気な気分に包まれる。
1.チャーリー多幸寿|沖縄タコス発祥の店は食べ比べも人気!
初代が働いていたレストランでアメリカ人の友人からタコスの存在を教わり、自身の店を立ち上げる際にパリパリのハードシェルタイプのタコスをアレンジ。もっちり食感で、手で持った時にもくずれにくい皮を考案した。店先に「メキシコ生まれ、沖縄育ち」と書かれているように、開業から69年経った今でも沖縄を代表するソウルフードとして親しまれている。タコスのほかに、ソースを選ぶことができるチャーリーライスも人気。
2.タコス専門店 メキシコ|飽きのこないシンプルな美味しさにファンが多数
ストレートな店名が示すように、フードメニューはタコスのみという潔さ。開店と同時にローカルや観光客が次々とクルマで乗りつけ、長蛇の列ができるほど人気で1日300食以上が売れることも。家族経営の店としてスタートし、素朴だけれど何度も食べたくなるタコスの味を追求。皮は1枚1枚手焼きし、油で揚げることでふわっとソフトな食感に。独自配合の挽肉と新鮮なキャベツ、トマトの完璧なコンビネーションがクセになる。
3.FAB MART|リピート必至の島マグロを使った海鮮系
一番人気は沖縄で採れたマグロのツナを使ったタコス。香辛料などでマリネしてから低温調理したツナ、玉ねぎ入りのツナソース、そしてとうもろこしの粉を使ったトルティーヤなどすべてお店の自家製というこだわりよう。タコスはタコ、エビ、チキンなどの8種。2種のサルサと、辛党がハマること間違いなしのオリジナルソース「人参ヒリヒリ」をつけて味わえば完璧! 香辛料が効いた味わいは、豊富に揃えるアメリカンIPAとも好相性。
この記事はGOETHE 2024年9月号「総力特集:人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら