レストランを愛してやまない秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。持っておきたい大人の隠れ家レストランをご紹介。今回は東京・六本木の『ウブ』。
小山「大人が喜ぶこと間違いなしの、懐かしくて新しい洋食です」
自家製ケチャップを使用したナポリタンや和牛100%のハンバーグなど、食材や調理法にこだわり抜いた上質な洋食を楽しめるワインバー。料理人が手間暇をかけて作る洋食は、懐かしくも深い味わい。ワインはブルゴーニュとシャンパンが充実。本棚に並ぶ漫画とワインのブックペアリングも楽しめる。
小山 ここは国立新美術館の近くにある洋食屋というか、ワインバーです。
中田 場所は六本木側ですか?
小山 星条旗通り沿いです。外苑東通りから星条旗通りに入って少し行った右手の、レンガ色のマンションの1室。
見城 どうやって見つけたの?
小山 オーナーがミトミえもん(見冨右衛門)なんです。前から知り合いなので、オープン前にご案内いただいたんですよ。
見城 そうなんだ。ミトミえもんは、いろいろ食のプロデュースをしているね。ここはよさそうなお店だけど、店名が何か引っ掛かるなあ。
小山 なぜ店の名前が『ウブ』かというと、食べた大人がウブだった頃に戻れるような、そういう昔の洋食を提供したいからだそうです。皆さん絶対好きだと思いますよ。
秋元 カレーはあるの?
小山 あります。
見城 オムライスは?
小山 あります。
中田 まるで子供の会話じゃないですか(笑)。
小山 何がいいって、自家製のケチャップが旨いんですよ。
見城 ケチャップは洋食屋にとってすごく大事だからね。
小山 その自家製ケチャップをつけて食べるチキンナゲットも旨いんです。ナポリタンも自家製ケチャップが利いていて、ソムリエが合うワインを提案してくれたりします。贅沢なワインが揃っています。
見城 いいね。ナポリタンにはどんな赤ワインが合うのか、前から考えていたんだよ。
小山 あと、シェフは昔『資生堂パーラー』にいた方なので、ちょっと上品なクリームコロッケとかもあります。どれもアラカルトで頼めるんですけど、コースもあって、コースで少しずつ食べるのもいいと思います。
秋元 確実に食いしん坊の大人のためのお店だね。
ウブ/Ubu
ひとりで漫画を読むのも、一緒に来た人と漫画談議に耽るのもいい。ワインは希少銘柄をグラスでも楽しめる。ボルドーワインも1950年代以降のものを用意。テイクアウトの「エビカツサンド」も人気。
住所:東京都港区六本木7-5-11 カサグランデミワ2F
TEL:03-6721-1928
営業時間:18:00~
定休日:土、日曜
座席数:11席
料金:コース¥8,800~、グラスワイン¥3,300~。
※初回はコースのみ、要予約。予約はOMAKASEから受付け。
この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら