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2023.10.06

ヴァイオリニスト宮本笑里×KRUG「いい演奏、いいシャンパーニュは幸せな記憶として残ります」

2023年10月9日(月・祝)まで、六本木ヒルズで「KRUG STUDIO」が開催されている。この企画は没入型サウンド体験ポップアップイベント。三方をスクリーンで囲まれた少人数用ブースで、シャンパーニュの名門クリュッグのクリュッグ グランド・キュヴェ171エディションやクリュッグ ロゼ27エディションと、それぞれをモチーフにした音楽「KRUG ECHOES」を体験できる。この楽曲にはクリュッグラヴァーであり、世界各国で活躍する5人の音楽家が参加。日本人ヴァイオリニスト、宮本笑里もメンバーとして演奏している。

「KRUG ECHOES」作曲のために、世界中から集まった5人の音楽家

ドラマーが刻むリズムの上で、胸を震わせるような太いベース音がループのようにリフレインする。そのサウンドにヴァイオリン、ハープ、歌が重なっていく。クリュッグの最新作、クリュッグ グランド・キュヴェ171をモチーフにした「KRUG ECHOES」からは力強さと温かさ、その両方を感じた。

メンバーは、東京が拠点の宮本笑里(ヴァイオリン)、ロサンゼルスが拠点のメアリー・ラティモア(ハープ)、パリが拠点のエルワン・カステックス(プロデュース、ベース)、ニューヨークが拠点のカズ・マキノ(ヴォーカル)、ロンドンが拠点のモーゼス・ボイド(ドラムス)。

この5人は2023年3月、パリ市内からセーヌ川を右手に東北東へハイウェイを走り、1時間ほどのクリュッグのメゾンに集まった。彼らのミッションは、クリュッグ グランド・キュヴェ171とクリュッグ ロゼ27をモチーフにした音楽「KRUG ECHOES」をつくること。5人はメゾンで2日間をともに過ごし、グランド・キュヴェへの理解を共有、おたがいの音楽性を確かめ合い、イメージを膨らませた。

なぜシャンパーニュと音楽をクロスさせるのか――。そこには、グランド・キュヴェだからこその理由がある。

クリュッグ グランド・キュヴェはオーケストラ

クリュッグ グランド・キュヴェは、度々音楽にたとえられる。ボトルを開けた時の響き、デリケートな泡の囁きは、ロマンティックなバラードのようだといわれる。

グランド・キュヴェは、その年に収穫されたピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネを合わせた約250種類のワインと、120種類を超えるリザーブから厳選されたワインのブレンド。まるで、老練なチェリストから新鋭のヴァイオリニストまで男女100名におよぶ演奏家で作品を生むフルオーケストラのようだ。メゾンでは、時間をかけ、魂をこめて緻密にシャンパーニュをつくる。飲んだ人は純粋に感動する。それが上質な音楽にもたとえられているのだ。

「グランド・キュヴェは毎年同じテイストとフレーバーになるようにメゾンでつくられています。でも、同じ味であるのに、個性が生まれます。シャンパーニュをつくるブドウは生きものだからです。それは音楽に近いのではないでしょうか。音楽は、同じメンバーで同じ曲を演奏しても毎回違う演奏になります。個性が表れます。生きた人間が演奏しているからです」

このように宮本笑里は感じているという。グランド・キュヴェはオーケストラで、何百ものワインの魅力を引き出すセラーマスターはコンダクターと言ってもいいかもしれない。

「ヴァイオリンも、楓や松などボディに同じ材質を使っても、時代によってまったく違う響きになります。年月を経て味わい深くなっていくところも、グランド・キュヴェに近いと感じています」

上質な音楽は、音が鳴っていないスペースにも魅力を感じる。

「いい演奏家は音符と音符の間の音が鳴っていない空白でもリスナーを心地よくさせてくれます。それを私自身も心がけています。グランド・キュヴェも同じで、喉を通過する一瞬だけではなく、香りからも余韻からも喜びを味わえる。そして、味わった体験はいつまでも幸せな記憶として残ります。それも音楽に近い」

グランド・キュヴェは私にとって喜びの歌

宮本は何かを成し遂げたときの自分へのご褒美に、グランド・キュヴェを味わっている。

「2022年の夏、デビュー15周年記念アルバム『classique deux』をリリースしましたが、作品のレコーディングを終えた夜も、レストランでクリュッグをいただきました」

彼女はクラシックとポップスをクロスした音楽でキャリアを重ねてきた。そして満を持して王道のクラシック音楽と向き合った作品が『classique』と『classique deux』。ショパンの「夜想曲20番」、シューマンの「トロイメライ」、バッハの「G線上のアリア」などをレコーディング。勝負の気持ちで臨み、満足する演奏になった。その達成感をグランド・キュヴェとともに味わった。

「実は私、かつてグランド・キュヴェを知るまではウイスキーを好んでいただいていました。ところが、グランド・キュヴェと出合い、嗜好の変化を感じています。グラスに注がれたときの香り、目を楽しませてくれる泡立ち、フルーティでときどき微かにナッツのような味わい……。グランド・キュヴェは、そのすべてが私の五感を刺激し、幸せな気持ちにさせてくれます。とくに今年リリースされた、主に2015年に収穫したブドウでブレンドされた171エディションは格別です」

2015年のフランスのランスは、5月から8月中旬にかけて暑さと干ばつに見舞われ、ブドウの収穫が遅くなった。ところが、8月下旬の降雨と日照条件がブドウをよく熟成させ、シャンパーニュにとって理想的な円熟を生んだ。それが、グランド・キュヴェ171エディションとロゼ27エディションを特別なものにした。

「クリュッグ ロゼ27エディションからは、まろやかさでオブラートしているものの、赤ワインの野性を感じます。だからKRUG ECHOESのクリュッグ ロゼ27エディションをモチーフとしたバージョンでは、少し攻める意識で演奏しました」

グランド・キュヴェから、宮本は“響き”を感じるという。

「私はいつも歌を感じていただきたいと願い、演奏しています。実は、グランド・キュヴェにも歌を感じます。泡立ちからも。味わいからも。特別なときにいただくグランド・キュヴェは、私にとって、喜びの歌です」

その宮本の言う喜びの歌を10月9日まで、「KRUG STUDIO」で体験できる。

TEXT=神舘和典

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