GOURMET

2023.09.23

結局、火力を知り尽くしたやつが焼く肉が美味しい件。エグゼクティブ御用達の肉食3選

各界の第一線で活躍する仕事人が実際に通う、発想を豊かにし、仕事も人生も豊かにする“推しメシ”を紹介するリアル・レストランガイド【連載 新エグゼクティブが通う、本当に行きたい店】。ワンメディア・明石ガクトさん、フリーアナウンサー・宇賀なつみさん、GO・三浦崇宏さん。普段からおいしいもの情報を交換し合い、旨いものがあると聞けば東へ西へと足を運ぶという。一食たりともハズしたくない3人に「肉食系レストラン」を聞いた。

肉を食べたいときに焼鳥は選ばない?

私たちに明日を生きるチカラを与えてくれるのは、やっぱり肉、とにかく肉。おいしい肉はどこに行けば食べられる?

座談会冒頭、肉にうるさい男性陣は、宇賀さんとの「肉」の解釈の違いが気になったようで……。

三浦 肉というテーマで宇賀さんが焼鳥をあげてくるとは思いませんでした。

明石 われわれ罪深き男たちは、肉=牛肉だから(笑)。

宇賀 え、ダメですか?「YAKITORI 燃es」、すごくおいしいですよ。値段も高すぎないし、おしゃれだし、センスもいいし。焼鳥はどれもオススメですけど、私はここの〆に出てくる鶏そばを推したい。これがめちゃくちゃおいしいんです。

宇賀なつみ/Natsumi Uga
フリーアナウンサー。1986年東京都生まれ。「グルメではないけど食い意地は張っています」。

三浦 ダメじゃないんだけど、「肉食べたい」ってときに僕らは焼鳥を選ばない。

明石 うん、焼鳥は焼鳥。肉は肉。

宇賀 私は鶏の味が好きなんです! 牛や豚に比べると小さな個体なのに、さまざまな部位があって、それぞれおいしいし、ヘルシー。食べ疲れることもないじゃないですか。

明石 生きとし生けるものすべて平等ってことですね。焼鳥も肉ってことにしましょう。というわけで、私は焼肉の「西麻布 十々」を推薦します。そう、西麻布の交差点にある誰もが知る名店です。

宇賀 打ち上げで何度か行ったことはありますが、正直記憶に残っていないというか……。

明石 みんな知っているし、一回くらいは行ったことがあるけど、あえて選ぶ店じゃないって感じでしょ。僕もそう思っていたんです。夜中までやっていて、普通においしい店。でもこちらの三浦さんが言うわけです。「僕が焼く十々はどんな焼肉屋よりもおいしい」って。で、実際にいっしょに行って、彼に焼いてもらったら、本当にむちゃくちゃおいしかった。え、ほんとかよって驚きましたもん。

明石ガクト/Gakuto Akashi
ワンメディア代表取締役CEO。1982年静岡県生まれ。「僕にとって食は一日を幸せに終えるための装置なんです」。

三浦 実は僕、十々の親戚が友だちで学生のころから通っているんですよ。19歳くらいからだからもう20年。だから十々の肉はもちろん、鉄板や火力を知り尽くしている。たとえば名物のネギタン塩があるんですけど、1枚のタン塩にすごい量のネギとニンニクを盛ってある。この過積載のタン塩を片面だけガリッと焼き上げる。

明石 ああ、思い出しただけでおいしい。

三浦 十々は火力が強いんです。だからこの片面焼きができる。

宇賀 食べてみたい!

三浦 最高においしいんですよ。僕は本当の十々の実力をみんなに伝えたいんです。

三浦崇宏/Takahiro Miura(左)
The Breakthrough Company GO代表、PR・クリエイティブディレクター。1983年東京都生まれ。「人生の唯一の楽しみが食。年間450食くらい外食しています」。

明石 あの焼き方マニュアルは本にして出してほしいくらい。それに十々の何がいいって、おいしいと思ったら気軽におかわりができるところ。最近流行りのコースだけの焼肉屋だと、どんなにおいしいと思ってもおかわりできないじゃないですか。

三浦 最近のエクストリーム化した焼肉屋には僕もひと言いたい。焼肉ってみんなでワイワイ食べるのが楽しいじゃないですか。それでこそパワーを分かち合える。でも流行りの店だと店員が一枚ずつ焼いてくれるでしょ。しかも聞いてみると、その子がバイトだったりする。バイトが悪いとは言わないけど、経験値が低い子が焼くんだったら、自分で焼いたほうがおいしい。しかも気を抜いていると、「ウニのせますか」とか「トリュフのせますか」とか聞いてくるし。

明石 あれは断りづらい(笑)。目の前に大切な仕事相手とかいると、「お願いします」と言わざるをえない雰囲気になるよね。

三浦 そうなんですよ。しかもウニをのせて肉がおいしくなるわけじゃない。トリュフだっておいしいときはあるけど、合わないことも多い。インスタ映えと、値段をあげるためだけのメニュー。

明石 トリュフの断り方は最近学んだんですよ。

宇賀 ぜひ教えてください。

明石 「先週、今年のトリュフの摂取量を超えたので、今日はやめておきます」って(笑)。

三浦 デブだけが使えるセリフじゃないですか。で、そんなこんなで、僕が推薦するのは赤坂の「みすじ」。ここはおかわりできる普通の焼肉店で、何を食べてもおいしいけど、「並じゃないハラミ」がオススメかな。博報堂に勤めていたときはよく行っていましたけど、最近ちょっと予約が取りづらくなっているかも。

宇賀 お話きいていたら、焼肉食べたくなってきました。

三浦 じゃあ、今度みんなで十々に行きましょう! 僕が最高のねぎタン塩を焼きます。

肉系レストラン3選

1.YAKITORI 燃es
宇賀's Recommend

素材にこだわりシンプルながらも“新しい焼鳥”を追求。鶏肉は愛媛県の特別長期飼育「媛っこ地鶏」、茨城県産契約農場の「合鴨」、「ホロホロ鳥」を使用。

YAKITORI 燃es「鶏そば」
YAKITORI 燃es
住所:東京都港区六本木7-13-10 宮下ビル1階
TEL:非公開
営業時間:18:00〜
定休日:日曜・不定休
写真は「鶏そば」。8000円のコースの一例。

2.焼肉 十々
明石's Recommend

昭和51年のオープン以来、西麻布に集う粋人たちの胃袋を満たしてきた老舗焼肉店。激戦区で長続きしている理由は「とにかくおいしい」に尽きる。

焼肉 十々
住所:西麻布東京都港区西麻布3-24-20
TEL:03-3405-9911
営業時間:月曜〜日曜17:00~L.O.22:00
定休日:なし
https://take-5.co.jp/brand/jyujyu/
写真は「上ねぎタン塩」¥3,400。

3.赤坂 みすじ
三浦's Recommend

赤身でありながらほどよい霜降りでしられる部位「みすじ」を店名に掲げる。名店「よろにく」の姉妹店だが、こちらは客が自ら肉を焼くスタイル。

みすじ 赤坂
赤坂 みすじ
住所:東京都港区赤坂3-16-3 伊勢幸ビル 2F
TEL:03-5573-8929
営業時間:17:00~L.O.23:00
定休日:なし
写真は「並じゃないみすじ」¥2,290。

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TEXT=川上康介

PHOTOGRAPH=筒井義昭(人物)

HAIR&MAKE-UP=あきやまひとみ(宇賀なつみ)

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