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2023.04.29

パリの老舗ワインショップ「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」が東京進出。知る人ぞ知るレアワインを発掘!

2022年末、おしゃれな街、東京・広尾に新たなワインショップが誕生した。「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」。そのテーマは「パリにある旧き良きワインショップ」。パリジャン、パリジェンヌが今にも声をかけてきそうな、雰囲気満点のワインショップだ。

「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」

フランス産のみ約500種! ワイン探しの頼れる相棒

かつてワインバーのメッカと呼ばれた西麻布から、外苑西通りを下った広尾エリアは今、ワインショップの激戦区。今や老舗の風格さえ漂う「エノテカ本店」のほか、地下鉄出入り口近くの交差点に「ヴィノスやまざき」、西麻布方向に上った先にはワインスクール併設の「WINE Plus」がある。

「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」が位置するのは天現寺交差点と西麻布交差点のちょうどど真ん中、日比谷線広尾駅の4番出口を出てすぐだから、地下鉄乗車中に突然雨が降ってきても、濡れることなく入店できるだろう。そう、お気づきかもしれないがここは以前、ひらまつ系のカフェ・デ・プレ、改めカフェ・ミケランジェロがあった場所なのだ。

デ・プレがパリの街角にあるカフェをそのまま東京に持ってきたかのような店構えだったのと同じように、ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京もまたパリのワインショップそのものの雰囲気。それもそのはずで、本店はパリのパレ・ロワイヤル近くに1880年創立した老舗ワインショップ「Legrand Filles et Fils」である。

板張りの床や、オープンテラスなど、カフェ・デ・プレ、カフェ・ミケランジェロの面影を残しつつ、赤いひさしや壁のブラックミラーでパリ本店のイメージを再現。1階にはバーカウンターが設えられ、その時々に応じたワインをバイザグラスで楽しめるほか、テーブル席のカフェスペースも用意。下北沢にある、パリ発スペシャルティコーヒー豆専門店「Belleville」で焙煎されるアルティザンコーヒーが楽しめ、そのコーヒー豆も購入できる。

「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」

赤いひさしと壁のブラックミラーはパリ本店と同じ。元はカフェ・デ・プレ、改めカフェ・ミケランジェロで、板張りの床やモザイク模様、オープンテラスなどその面影も残っている。

「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」

写真の左に見えるのがバーカウンター。バイザグラスでいろいろなワインを楽しめる。

さて、肝心のワインはというと、こだわりのフランス産のみおよそ500種。ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュといった有名どころばかりでなく、南フランス・プロヴァンス地方の珍しい産地、ベレのワインもある。

「昔からパリのルグランはフランスの知られざる産地や造り手のワインを発掘するのが得意でした」と、東京店の店長を務めるショーン・ハートさん。アイルランド生まれアメリカ育ちのソムリエだ。

「ルグランはボルドーのワイン商やブルゴーニュのドメーヌと太いパイプをもち、中には独占的に販売が許されているアイテムもあります。今の為替レートだと、フランスで買うより安いかもしれませんね」

「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」

1階のワイン売り場。木製ラックにはボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなど、フランス産のみが地方ごとにディスプレーされ、高級感満点。

ボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・ド・ミルリー」もルグラン独占アイテムのひとつ。2022年の格付け改訂で見事にトップのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第一特別級A)に昇格した「シャトー・フィジャック」のオーナーが所有するもうひとつのシャトーだ。同じサンテミリオンでもグラーヴのフィジャックに対し、ミルリーはコートにあり、典型的な粘土石灰質土壌。品種構成もメルロ80%、カベルネ・フラン20%と、サンテミリオンらしいサンテミリオンである。ただし、ブドウ畑の面積は0.82haと極小で、生産量も年平均4000本のみ。当初はオーナーのマノンクール家が家族用あるいは賓客向けに供していたワインだが、その品質の高さに目をつけたルグランが独占販売することに成功した。知っていると、ちょっと威張れるワインである。

さらに螺旋階段を降りて地下に進めば、そこは高級ワインが鎮座するエデンの園。ボルドーの5大シャトーはいうにおよばず、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)やルロワなどブルゴーニュの銘酒がずらり。とくに注目すべきは「ペトリュス」「ル・パン」と並ぶポムロールの銘酒、「シャトー・ラフルール」の2009年マグナムボトルだ。通常、ラフルールはボルドーのワイン商を通さないと日本に輸入できないが、ルグランはシャトーと直接取り引き。ブーシェと呼ばれるカベルネ・フランの原種がブレンドの要となるラフルールは、ポムロール随一のエレガントさで飲み手を魅了する。いやいや、本誌読者なら先刻ご承知ですね……。

「2009年、2010年、2014年とありましたが、並べた途端、すぐに売れてしまいました」とショーンさん。価格は7万円~20万円だったとか。

「ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京」

ボルドー5大シャトーやブルゴーニュの銘醸ものなど、お宝ワインが収められている地下の特別セラー。ここにすっと入れるようになれば、あなたも一流のワイン通。

また、「L'Experience Legrand」と題し、なかなか味わうチャンスのない希少で特別なワインの有料試飲会も実施している。先日も甘口貴腐ワインの王様として名高い、ボルドー地方ソーテルヌのトップシャトー「シャトー・ディケム」の試飲会が行われた。

これはシャトーが最新ヴィンテージをお披露目するプロモーションの一環で、日本では唯一、ルグランが選ばれたという。若々しい2020年とともに、10年熟成を重ねた2010年も比較試飲でき、それぞれ70mlで15,000円。ソーテルヌに合うブルーチーズ付き。SNSをチェックすると、めざとい業界関係者がこぞって押し寄せたらしい。

ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京

シャトー・ディケムをグラスで楽しめるのは、ルグランだからこそ。このような、貴重なワイン体験を提供してくれる場はそうそうない。写真:柳忠之

仕事帰りにおいしいワインをカウンターで一杯、大切な方への贈り物として知られざる銘酒を一本、あるいは休憩時間にアルティザンコーヒーをテラスでくゆらせるだけでもよいだろう。まさに、そこにいるだけでパリの気分が味わえるワインショップだ。

ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京
住所:東京都港区南麻布5-1-27
TEL:03-5424-6041
営業時間:12:00~21:00(土日祝は11:00~20:10)
定休日:月・火曜

TEXT=柳忠之

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