食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。メディア初登場！ 取材を受けない会員制や紹介制、1日1組限定、特別な隠れ家など知られざるレストランの世界へご案内。【Part1：秘密の店】
「イベリコ豚の生ハムとロースト肉のクリームコロッケ」「スパニッシュオムレツ」「赤ピーマンのマーマレードといわし」「自家製フォアグラ」など手間暇かけたピンチョス。
見城徹「こんな素敵なレストランの存在を17年も知らずにいたなんて悔しいよ」
1991年に来日したビニェス氏は、『小笠原伯爵邸』の開業時に総料理長を務め、ピンチョスやモダンスパニッシュブームの立役者として活躍。カジュアル店舗をプロデュースする傍ら1日1組だけをもてなすこの店で自ら厨房に立つ。
見 オープンして17年っていうんだけど、全然知らなかったんだよね。行ったことあるの？
濃厚なトマトの冷製スープ「サルモレホ」。（料理はすべて¥22,000〜のコースの一例）
一同 ありますよ。
小 ホセさんは当時ピンチョスブームを起こした話題の人でしたから。
見 すごい人だよね。日本に来てくれて洗練のスペイン料理を広めてくれてありがとう、という人物。見た目はとてもシンプルでモダンな料理だけど、食べると故郷・カタルーニャの伝統の味やホセさんのお母さんの味がちゃんと表現されていて、愛に溢れている。最初に出てくる7種のピンチョスなんてどれだけ時間かけて作っているんだろうと手間を考えただけでも感動する。料理が好きなんだろうな。
羊とイベリコ豚のいろんな部位を叩いてから成形してグリルする「モルノ」。
小 予約が取りにくくて行かなくなってしまったけど、今も当時とそんなに変わっていないようですね、内装も。
秋 『エル ブジ』のように、バスクやカタルーニャの美食へのこだわりは半端ない。そういえば、お米じゃなくて、短いパスタのパエリアに感動したことを思い出した！
見 あれ美味しいよね！ パエリアの概念がひっくり返った。正式には「フィデワ」というらしいけど、凝縮された魚介の出汁が染みこんでいて味が深い！
2cmほどの短いパスタを使ったカタルーニャ地方の「フィデワ」。
小 ホセさんは、バルセロナのお店をはじめいろんなビジネスを手がけているから忙しくて、ここはもうやっていないのかと思っていました。
見 コロナでバルセロナのお店にも行けなくなったこの2年、腰を落ち着かせて料理と向かい合っているんだって。
デザートの「クレマ・カタラーナ」。カタルーニャ人ならみんな持っているという鉄のコテを熱して、目の前で表面をキャラメリゼする。
秋 ホセさんは話上手で、エンターテイナー。久しぶりに行きたいなあ。
見 マダムや助手の女性のサービスもアットホームで寛げる。遅ればせながらこれからずっと通い続けたい1軒です。
店主のジョセップ・バラオナ・ビニェス氏（通称ホセ）。店内の独創的なインテリアも自らのアイデアによるもの。
レ・ストゥディ
住所：東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビルB2
TEL：03-3597-0312
営業時間：11:30〜22:00（閉店）の間なら何時でも予約可能
定休日：日曜、祝日
座席数：10席
料金：ワインペアリング込み¥22,000～
※1日1組（4名～）完全予約制
【ゲーテイスト2022】※6月24日までに全公開！
「秘密の店」
「和の神髄」
「洋の絢爛」
「名人の店」
「弩級な鮨」
「肉の魔力」
