GOURMET

2022.06.04

ローストホース|“取材拒否”を貫いてきた広尾の会員制馬肉専門店

食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。メディア初登場! 取材を受けない会員制や紹介制、1日1組限定、特別な隠れ家など知られざるレストランの世界へご案内。【Part1:秘密の店】

ローストホース

「ローストホース2種」。メインに登場するのは窯で焼く2種の部位の食べ比べ。写真はモモと小オビ。それぞれ異なる風味や食感を塊肉で堪能!

秋元康「ひとつの食材を突き詰める心意気に感動します」

“取材拒否”を貫いてきた会員制の馬肉専門店が、ついに秘密のヴェールを脱いだ!? 食肉のなかでもツウ好みの馬肉を、あの手この手で楽しませる話題の店。多くの食通を「ウマい!」と唸らせている料理をお披露目!

 会員制の馬肉専門店があると聞いて、それはぜひ行ってみたいと思っていた時に、前澤(友作)さんに誘ってもらって。僕はもともと、馬肉が好きなので、すごく美味しかったです。

刺し盛り4種

刺し盛り4種(料理はすべて¥13,000~のコースの一例)。さまざまな部位を堪能。

 僕とヒデは馬はちょっと。前澤はそこの会員なんだね。

 もともと、クラウドファンディングでスタートしたお店でオープンして8年も経つというからすごいなと思いました。

 今はよく聞くけど、そのくらいのタイミングだと飲食店のクラウドファンディングとしてはかなり早いよね。

メインダイニング

メインダイニングのほかに6名まで利用可能な個室も完備。

 そうなんです。前身は渋谷にあった馬焼肉の専門店で、そこに前澤さんも行っていたみたい。ひとつの食材と向き合ってきた自負というか、それが料理にも表れている感じがしました。

 SNSでもずっと話題の先端にいますよね。会員制とはいえ、ワンテーマでお客さんの心を惹きつけ続けられるのはすごいと思います。

三角バラ寿司

「三角バラ寿司」。旨味が濃く、しっとりと柔らかい部位を使ったにぎりは塩で。赤酢のしゃりとのバランスも上々で、米の旨味がしっかりとした日本酒とも好相性。

 熊本直送の馬肉を使っていて、刺身も窯焼きも美味しかったです。あとは「馬カレー」も。

 カレーにも馬肉が入ってるの?

 スジ肉から旨味がよく出るみたいで、美味しかったですよ。コースに緩急があって、すごくよく練られている感じ。

馬カレー

「馬カレー」。馬の肉と脂を時間をかけて煮込んだカレー。締めのメニューは月替わり。

 会員以外は行けないという特別感も人気の理由なのかな。

 それもあるかもしれないですが、秘密基地のような空間のつくり方とか月ごとに変わるコース構成とか、とても工夫されていると思います。

馬のロゴがデザインされた扉

会員のみぞ知るロケーション。開店時間になると馬のロゴがデザインされた扉が怪しくライトアップされる。

 お酒はどんな感じですか? やっぱり日本酒とか焼酎?

 それが、そこにもお店の良心を感じるのだけれど、1万5000円のコースにはアルコールの飲み放題が含まれているんです。ワインも揃っているし、日本酒はラインナップも豊富です。絶対、薫ちゃんは好きだと思うよ。

 

ROAST HORSE

広尾駅に近いビルの地下。オープンキッチンの横に迫力のロングテーブルが。

ROAST HORSE
住所:非公開
TEL:非公開
営業時間:18:00〜/21:00〜
料金:¥13,000〜
※会員制

【ゲーテイスト2022】
「秘密の店」
「和の神髄」
「洋の絢爛」
「名人の店」
「弩級な鮨」
「肉の魔力」

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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