希少性ではなく、状態と味でワインをセレクト
揃うのはブルゴーニュをはじめ、滅多に出合えない希少な造り手や古酒が約2000本。生産量わずか数樽、現在世界で最も高額といわれるドメーヌ・ルロワのミュジニーも、目の前に。
「オークション等は使わず、入手は信頼できるインポーターからのみ。現地から液面の高さや色調など画像を送ってもらい、状態のよさそうなものしか仕入れません」と語るのは秘密のワインバー「なゆた」のソムリエ、ハナさん。
「先入観なく味わっていただきたい」と味わい等も敢えて説明せず、ゲストが香りと味をとことん楽しめるよう心を砕く。100万円はもちろん、1万円台のワインまで揃えるのも、希少性の判断ではなく、状態も味も自信を持ってお薦めできるという基準から。そんな審美眼と信頼こそが、ワインに精通した人々を魅了するのだ。