本誌連載”仕事に効くレストラン”の2021年分をまとめた第5回目。美食を満喫できる、特別な日を過ごすためや「ここ一番」のシーンで勝ちに行くためのレストランを紹介する。
上海蟹を一年中味わえる日本橋の美食店
スマートな食事の誘い方として"季節モノ"を味方につけるという方法がある。初夏なら鮎、夏なら鱧(はも)……という具合に、食好きの心をくすぐる誘い文句はエグゼクティブとしていくつか用意しておきたいものだが、上海から日本橋に昨年上陸した『蟹王府(シェワンフ)』は、店名どおり、蟹尽くしのコースを堪能できる店。
しかも、通常は秋から冬にしか流通しない上海蟹を一年中味わうことができるため「ここ一番という時の会食にも有効」と人気を集めている。世界中から美食家が訪れる上海の本店と同様に、自社養殖した選りすぐりの上海蟹を使用。
蟹王府 日本橋店
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井二号館1F
TEL:03-6665-0958
営業時間:11:00~15:00/17:00~23:00
定休日:施設に準ずる
席数:テーブル80席、個室3室(4~8名)
料金:夜のコース¥30,250~
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老舗出身シェフの新境地、乃木坂の心が温まる街中華
乃木坂の住宅街の路地に面した店の中は、中華色を感じさせないモダンな雰囲気。しかし厨房で鍋を振る増山剛氏は中華料理ひと筋のベテランだ。
増山氏がかつて修業したのは、日本に四川料理を広めた老舗『赤坂 四川飯店』。ゆえにアラカルト主体のメニューに並ぶのは四川料理が中心だが、創作的な要素や、現代的な調理法も取り入れられている。それは、シェフが大切にしている「味も栄養素も最高の状態になった旬の食材を活かす」ため。食材を活かす方法を追求していくと伝統料理の枠におさまらなくなり、自(おの)ずと「太刀魚の揚物」のような創作料理が生まれるのだとか。
乃木坂 結
住所:東京都港区南青山1-23-12 m&one南青山villa
TEL:03-4362-8100
営業時間:11:30~L.O.13:30、18:00~L.O.21:30
定休日:火曜、その他不定休あり
席数:20席
料金:コース¥7,600~(要予約)
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特大蒸籠に息を飲む! 五感で愉しむ渋谷の“ネオ町中華”
出世にご利益があると言われる渋谷・金王(こんのう)八幡宮のお膝元。黄色い外観が目を引く『dots』は、「伝統と創作」をテーマに日本の中国料理業界を牽引してきた脇屋友詞シェフが手がける〝ネオ町中華〞だ。
厨房に立つのは脇屋氏からの信頼も厚い、平賀大輔シェフ。中国の家庭料理をベースにした家郷菜(ジャーシャンツァイ)をコースで楽しませてくれる。
小皿に盛られた9品の前菜に始まり、一品料理や〆の食事、本日のデザートなどが含まれたコースは5000円。そのなかでも訪れるゲストを驚かせているのが、特大サイズの蒸籠(せいろ)を使った看板料理だ。
dots
住所:東京都渋谷区渋谷3-2-6 帝都青山ビル1F
TEL:03-6450-5231
営業時間:11:30~15:00(土曜~21:00)/17:00~22:00
定休日:日曜、祝祭日
席数:テーブル26席
料金:コース¥3,000~
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