GOURMET

2021.11.29

特大蒸籠に息を飲む!五感で愉しむ渋谷の“ネオ町中華”

会食を実り多いものにするためには、レストランの演出力も味方につけたいところ。新しいアプローチに目も心も惹きつけられる店ならば、いつもとは違う展開が期待できるはず。

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「特大蒸籠(せいろ)」。焼いた石の上に蒸籠をのせ、上から凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)をかけると甘やかな香りが一気に立ち上がる。料理はすべて¥5,000のおまかせコースの一例。

出世にご利益があると言われる渋谷・金王(こんのう)八幡宮のお膝元。黄色い外観が目を引く『dots』は、「伝統と創作」をテーマに日本の中国料理業界を牽引してきた脇屋友詞シェフが手がける〝ネオ町中華〞だ。

平賀大輔シェフ

中国料理歴22年の平賀大輔シェフ。

厨房に立つのは脇屋氏からの信頼も厚い、平賀大輔シェフ。中国の家庭料理をベースにした家郷菜(ジャーシャンツァイ)をコースで楽しませてくれる。

小皿に盛られた9品の前菜に始まり、一品料理や〆の食事、本日のデザートなどが含まれたコースは5000円。そのなかでも訪れるゲストを驚かせているのが、特大サイズの蒸籠(せいろ)を使った看板料理だ。

「9皿の前菜」。鹿児島の幸福豚で作る焼豚や中華風のパテ・ド・カンパーニュなど少量ずつ、さまざまな前菜を楽しめる。内容は仕入れや季節によって変わる。

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「辣香(ラーシャン)担々麺」。醤油ベースのスープは、自家製の辣油や十味唐辛子などを使用して旨みと辛みのバランスを重視。

卓上で焼石にのせた蒸籠に中国茶をかけて仕上げる「清香(チンシャン)」は、脇屋シェフのスペシャリテのひとつ。白姫海老や千葉県のいすみ市の農園から仕入れる有機野菜が美しく盛りつけられた蒸籠もインパクトがあるが、お茶を注いだ瞬間に立ち上がる音や香りにも気分が高揚する。小壺の中の砂肝やハチノスなどのモツは串打ちすることで食べやすいようにひと工夫。にんにく醤油や、青山椒の粉を使ったタレにつけて食べるのもお薦めだ。和気藹々と楽しむ中華が、場をいっそう盛り上げてくれる。

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店内はシンプルさのなかにポップな雰囲気が。渋谷の中でも落ち着いたエリアなのでカジュアルな会食に。

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住所:東京都渋谷区渋谷3-2-6 帝都青山ビル1F
TEL:03-6450-5231
営業時間:11:30~15:00(土曜~21:00)/17:00~22:00 
定休日:日曜、祝祭日
席数:テーブル26席 
料金:コース¥3,000~
詳細はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=上田佳代子

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