毎年10万人以上を動員する「CRAFT SAKE WEEK」などのイベントをプロデュースし、また日本酒アプリ「Sakenomy」を開発するなど、日本酒の伝道師として活躍する中田英寿さん。これまでに全国400以上の酒蔵を訪れた中田さんが、数あるなかからおすすめの日本酒と、その造り手である蔵元に日本酒と合う逸品を教えてもらった連載「中田英寿の最愛酒」をまとめてご紹介!
第四回 魚料理に合わせたい日本酒5選
純米生酛 山田錦2008/大七酒造(福島県)
2008醸造年度産の、特別純米酒「純米生酛 山田錦」の熟成古酒。原料米は最高級の山田錦のみ。お米の持つ潜在力を最大限に発揮させるため、じっくりと静かに庫内で熟成させた。生酛造りならではの深いコクがある。
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「まるでワイナリーのような美しい外観の大七酒造は、丁寧な生酛造りの芯があるお酒で海外でも人気。『純米生酛 山田錦 2008』は、料理の味を引き立てる酒造りの技術を具現化したもの。穏やかな熟成を経て、深いコクと美しく洗練された柔らかな味わいが生まれ、魚の煮物との相性は抜群です」
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第五回 アジア料理に合わせたい日本酒5選
六根 タイガーアイ/松緑酒造(青森県)
松緑酒造は、江戸時代からこの地で酒母造りを生業とし、津軽一円の造り酒屋に販売。代々伝わる昔ながらの手造りを貫く。「六根 タイガーアイ」は飲みやすさのなかにも、酒造好適米の華吹雪が醸し出す、複雑で繊細な味わいを楽しめる。
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「松緑酒造は、地元津軽で愛されている『松緑』『麗峰』、新たな酒造りへと挑戦する『六根』、特別な思いを込めて醸す『刑事』などテーマを設定した酒作りをしている。『六根 タイガーアイ』は、独特の香り、コク、辛さがあり、タイのグリーンカレーなど、マイルドでクリーミーなカレーとの相性が抜群です」
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第六回 プレゼントに贈りたい日本酒5選
純米吟醸 福小町/木村酒造(秋田県)
秋田県産の酒造好適米を全量使用し、精米歩合は55%。丹念に醸造した純米大吟醸は、さわやかな飲み口で、華やかな香り立ちが特徴。 フランス・パリで開催される日本酒コンクールKuraMaster2018プラチナ賞、2019金賞と連続で受賞した。
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「明治天皇が秋田県雄勝郡(おがちぐん)湯沢町を訪れた際、その侍従長が木村酒造に宿泊。当時『男山』と銘打っていた酒を供したところ、甘くてやさしい香味が賞賛され、『福娘』という銘を賜ったそう。後に、小野小町生誕の地として知られる湯沢にちなんで『娘』を『小町』に変えて『福小町』が誕生。そんなストーリーと共にプレゼントしたい1本です」
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