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2019.09.19

【福岡県】中田英寿が全国の蔵元に教わった最高に旨い店<ゲーテイスト特別版>

2009年から’15年の6年半、のべ500日以上をかけて、47都道府県を旅した中田英寿さん。そこで出会った数々の酒蔵には、ある共通点があった。それは、「良質な蔵元であればあるほど、良質な食を知り尽くしている」ということ。中田さんが出会った全国津々浦々の特別なる蔵人にしか知りえない、最高に旨い”地元の名店"を紹介する。ゲーテのレストラン大賞「ゲーテイスト2019」に参加した中田さんによる、「ゲーテイスト特別版 全国の旨い店ガイド」がここに完成!

とり田

『みそや仁房』 大川市/郷土料理

推薦人
『若波』/若波酒造 今村嘉一郎氏(専務取締役)

地元民でにぎわう、和洋折衷の創作料理が食べられる居酒屋。九州から関東まで、選りすぐって集められたさまざまな味噌を使っている。「蔵から約4kmと近い場所にあり、私もよく通っている店です。旬の食材を自家製みそと一緒に味わえて、特に地元の野菜が絶品。深いコクがあるみそによって、食材の味がより一層引き立ちます。盛り付けも美しく、舌だけではなく目でも楽しめる逸品です」

みそや仁房

みそや仁房
住所:福岡県大川市酒見中原332-8
TEL:080-3220-8119

 

若波酒造
大正11年創業。「第1回 福岡県酒類鑑評会 大吟醸の部」で最高位の福岡県知事賞を受けるなど、数々の受賞歴をもつ。「蔵の近くを流れる筑後川みたいに“若い波を起こせ”という思いで『若波』が誕生しました。コンセプトは『味の押し波・余韻の引き波』。穏やかな波のうえを漂うような心地良さを感じていただけたら幸いです」

若波酒造

銘柄:若波
創業:大正11年
住所:福岡県大川市鐘ヶ江752
TEL:0944−88−1225
https://wakanami.jimdofree.com

 

『鳥喜』 久留米市/郷土料理

推薦人
『庭のうぐいす』/山口酒造場 山口哲生(代表取締役)

有明海で獲れた新鮮な魚介類や、じっくり炭火で焼かれた焼き鳥が味わえる『鳥喜(とりよし)』。店先では、厳格な雰囲気の瓦屋根が出迎えてくれる。「70年以上も久留米で続く店で、現在の大将は3代目。店内を見る限り、50代以上のオトナを中心に愛されている印象です。イソギンチャクやムツゴロウなど、ほかでは食べられない珍しいメニューもそろっています。筑後料理と酒を堪能したいなら、ぜひ」

鳥喜
住所:福岡県久留米市東町33-26
TEL:0942-32-0875

 

山口酒造場
天保3年創業と、長い歴史を刻んできた酒蔵。淀みない筑後川と肥えた筑後平野がある自然豊かな土地で、酒造りを続けている。「日本酒という日本文化は、約1500年かけて先人たちにより育まれてきました。今度は、私たちが新しい価値を作り出し、後世の人々に伝えていきたい。そんな思いをもち、今日も日本酒と向き合っています」

山口酒造場

銘柄:庭のうぐいす
創業:天保3年
住所:福岡県久留米市北野町今山534番地1
TEL:0942-78-2008
https://niwanouguisu.com

 

『菊鮨』 春日市/寿司

推薦人
『田中六五』/白糸酒造 田中克典さん(専務取締役)

大将は、モナコ公国の五ツ星ホテル「メトロポールモンテカルロ」で、副料理長と鮨の指導者を務めた経験をもつ。カウンターに使われているのは、樹齢100年以上の銀杏の木材。ところどころにある“ふし”が味わい深い。「温かくて柔らかな大将の人柄に、みんな惚れてしまいます。コース料理がメインで、タイミング良く出てくる品はどれも美味。菊鮨の寿司と一緒なら、いくらでも酒を飲んでいられる気がしますね」

菊鮨

菊鮨
住所:福岡県春日市春日公園3-51-3
TEL:092-575-0718
http://kikuzushi.org

 

白糸酒造
約170年間続く老舗酒蔵。その白糸酒造の8代目である田中克典氏が手がけるのが、滑らかな質感が特徴の「田中六五」だ。「白糸酒造がある糸島の地は、酒米『山田錦』の産地。山田錦の田んぼに囲まれた環境で、丹精込めた酒造りをしています。昔から伝わる上槽法『ハネ木搾り』を用いて、心を込めてやさしく絞るのが白糸酒造の酒です」

白糸酒造

銘柄:田中六五
創業:安政2年
住所:福岡県糸島市本1986
TEL:092-322-2901
http://www.shiraito.com/

 

『とり田』 福岡市/鶏料理

推薦人
『三井の寿』/みいの寿 井上宰継さん(専務取締役)

店内に「博多祇園山笠の手ぬぐい」を飾ったり、料理の盛り付けには「有田焼の器」を使ったり、九州の伝統工芸を大切にしている水炊き鍋専門店。「お客さんが博多に来ると、必ず連れて行きます。看板メニューの『水炊き鍋』は、水に丸鶏だけをいれて6時間炊く手の込みよう。濃厚な白湯スープで食べる、贅沢なネギのしゃぶしゃぶは、ぜひ一度試していただきたいですね。水炊き鍋と合わせるのは、昔ながらの旨味が乗っている日本酒がおすすめです」

とり田

とり田
住所:福岡県福岡市博多区下川端町10-5 博多麹屋番ビル 1F
TEL:092-272-0920
https://toriden.com/

 

みいの寿
創業は大正11年。筑後川へと続く、透き通った小石川原のほとりに酒蔵がある。「モットーに掲げているのは『化学とセンスと情熱』。私たちが醸す日本酒の90%以上は純米酒です。純米吟醸のイタリアンラベルは、日本酒初心者の方にも人気のシリーズ。秋はきのこのラベルがキャッチーな『ポルチーニ』、冬はしんしんと降る雪を表現した『ネーベ』といったように、日本の四季をイメージしています」

みいの寿

銘柄:三井の寿
創業:大正11年
住所:福岡県大刀洗町栄田1067-2
TEL:0942-77-0019

 

中田さんが開発している日本酒アプリ「Sakenomy」では、さらなる情報を公開!さらなるレストランに加え、宿やお取り寄せ情報も掲載しているので、福岡を旅するときのお供に!!

TEXT=柏木まなみ、星佑貴

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