人間はあらゆる時間軸のなかで生きている。さまざまなライフシーンに似合う時計を選ぶことは、限られた時間を謳歌するために必要なことだ。カーウォッチ編。【特集 人生を豊かにするLUXURY WATCH】

メカを操る喜びが豊かな日々をつくる
時計と自動車はよく似ているといわれる。どちらも機械の集合体であり、エンジニアリングとデザインをハイレベルで融合させることで成り立っている。そして実用品なのに嗜好品で、背景のあるストーリーに心を動かされる点も共通する。
当然高級時計には、自動車の世界観を投影したものは少なくない。その筆頭はエンジニアリングを極めたクロノグラフであり、ゼニスはハイビートに徹底的にこだわり、1/10秒の計測を実現させてきた。またレーシングカーのダッシュボードに搭載されたり、レース戦略を組み立てるための計測機器として使われたりと、モータースポーツと密接に関わってきたのがタグ・ホイヤーで、「タグ・ホイヤー モナコ」には、その歴史が詰まっている。さらに自動車の流麗なボディワークやスピード感を時計のデザインに取り入れるカルティエ「ロードスター」のような例もある。そのどれもが、大人の好奇心を刺激する。
自動車と過ごす時間といっても、ただの移動や気分転換のドライブという場合もある。いずれにしても自動車と縁の深い時計を選んでどこかに出かけると、運転席からの視界がちょっと違って見えるだろう。
1.ゼニス|デファイ スカイライン クロノグラフ
搭載するCal.エル・プリメロ 3600は、センターのクロノグラフ秒針を10秒で1周させ、1/10秒の計測を可能に。面と面を組み合わせたシャープなエッジケースやブレスレットは、セラミック製なので精悍さが際立つ。

2.タグ・ホイヤー|タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ
世界初の自動巻き式クロノグラフムーブメントを搭載し、1969年にデビューした「モナコ」。そのアバンギャルドなスタイルは現在も一貫しているが、ケースの素材が変更され、縦横比も微修正。傑作は今も熟成を重ねているのだ。

3.カルティエ|ロードスター
2002年にデビューしたモデルが復活。スピードメーターに着想を得たダイヤルや円錐形のリューズ、ヘッドライトのような拡大レンズなど、個性的なデザインは継承され、男心をくすぐる。

この記事はGOETHE 2026年8月号「総力特集:人生を豊かにするLUXURY WATCH」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

