連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第67回は、ロレックス「GMTマスター Ref.1675」を取り上げる。

インデックスが中央に寄ったダイヤル
ヴィンテージロレックスの定番中の定番、「GMTマスター Ref.1675」のマットダイヤル。今ではコレクターや有識者の間で研究が進み、6つ以上のダイヤルのパターンが確認されている。
特に、ドット型のインデックスが明らかに中央に寄っている“マーク3ダイヤル”は、1977年にしか製造されていないと言われており、数あるマットダイヤルのなかで最も見分けやすく、通称“ラジアルダイヤル”と呼ばれている。
これは「Ref.1675」の貴金属モデル用の植字文字盤を発注しているメーカーにダイヤルを作らせたところ、このレイアウトのプリントの文字盤が上がってきたという説が有力だ。
また“ラジアルダイヤル”にはバリエーションがあり、GMT針がすべて赤い針が装備されているモデルがある。こちらはより希少性が高い。
こちらの1977年製の個体は程よくエイジングされた赤青のベゼルインサートに、クリーム色に焼けたインデックスが見事に調和。ケースもふっくらとしたオリジナルのフォルムを残し、無垢のオイスターブレスレットとも好相性だ。
普段使いできるヴィンテージウォッチの代表格「GMTマスター Ref.1675」のマットダイヤル。なかでもカルトな人気を誇る“ラジアルダイヤル”に注目したい。
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