連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第64回は、ロレックス「エアキング Ref.5500」を取り上げる。

アルファハンド&楔インデックスのヴィンテージ感
ヴィンテージロレックスの定番「エアキング Ref.5500」。このモデルは製造期間が長いことからさまざまなディテールの変遷がある。
今回紹介する1968年製の2本の「エアキング Ref.5500」は、それぞれ異なる魅力を放っている。
まずはコンディション抜群のブラックのミラーダイヤル。
主な特徴はアルファハンドと楔インデックスの組み合わせ。これは1960年代中頃までに採用されていたディテールだが1968年製の個体で見られることは珍しく、またゴールドとシルバーで綴られたブランドロゴやモデル名も特徴的だ。
ホワイトダイヤルの「Ref.5500」は、さらに希少性が高い逸品。
このダイヤルは、1950年代のロレックスでよく見られたホワイトをベースにした艶ありのダイヤルと酷似しており、古いパテック フィリップの時計などにも通じる手の込んだ作りだ。
こちらもアルファハンド&楔インデックスがヴィンテージ感を醸しだしている。
エアキングの2本の傑作。これを見逃す手はない。
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