連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第43回は、ロレックス「エクスプローラー Ref.5500」を取り上げる。
“アンダーバー”の有無が時計の価値を決定づける
ヴィンテージロレックスにおいて、そのディテールは評価を決める重要なポイントだ。
そのなかでも分かりやすいのが、“アンダーバー”の表記だろう。これは夜光塗料にトリチウムが使用されていることを記したものだと言われており、1963年から1964年にかけて製造された個体で見られるもの。“アンダーバー”はヴィンテージロレックス独自のディテールであり、これがあるかないかで時計の雰囲気が変わり、その評価もグッと上がる。
今回紹介する1964年製の「エクスプローラー Ref.5500」は、6時位置の「SUPER PRECISION」の綴りの下に“アンダーバー”のプリントが入っている。
この3・6・9のアラビアンインデックス、通称“エクスプローラーダイヤル”が搭載された「エクスプローラー Ref.5500」はイギリス向けに出荷されたものだと言われる希少モデルで、その“アンダーバー”入りバージョンとなると滅多にお目にかかることができない代物だ。
また36mm径の「エクスプローラー Ref.1016」に対して、「エクスプローラー Ref.5500」は34mm径と一回り小ぶりなボーイズサイズのケースも特徴。
「エクスプローラー Ref.5500」で最もレアな“アンダーバー”入りバージョン。この機会にぜひ手にしてみてはいかがだろうか。
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