1963年にデビューした「カレラ」は、’50年代に行われていた公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」からインスピレーションを受けた、世界初のレーシングウォッチ。初代モデルは細いベゼルの端正なデザインだったが、時代を経るごとにさまざまなバリエーションが生まれ、タグ・ホイヤーが誇る一大コレクションへと成長した。

自社製ムーブメントCal.TH20-00を搭載。針飛びの少ない垂直クラッチを採用し、クロノグラフ機構の操作はコラムホイール式なのでプッシュボタンのタッチが心地よい。右上:Ti(ブラックDLC)ケース、径44mm、¥1,171,500。右下:18KRGケース、径44mm、¥1,716,000。左上:Tiケース、径44mm、¥1,144,000。左下:Tiケース、径44mm、¥1,144,000(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7030)
“エクストリーム”を冠したレーシングウォッチが、さらに大胆にリニューアル
とりわけ大きなインパクトを残したのが2016年に誕生した「タグ・ホイヤー カレラ エクストリーム スポーツ」だ。このモデルはスピードを計測するためのタキメーターをセラミック製ベゼルの上に配置し、ダイヤルをオープンワークにしたもので、「カレラ」の伝統である計測機器としてのポテンシャルは残しつつ、得意とするアバンギャルドなスタイルをオープンワークダイヤルやトゥールビヨンで表現していた。
この「タグ・ホイヤー カレラ エクストリーム スポーツ」に、進化系クロノグラフが誕生。ムーブメントのオープンワークはレーシングカーの立体的な構造をイメージし、ブリッジ部分にはブラックのラインが入ってさらに迫力が増した。蓄光塗料を塗布したカレンダーは視認性が高まっており、実用面も進化している。
ケース素材はチタンとローズゴールドで、デザインも大胆。毎日をアクティブに楽しみたい人にとって、最高の時計となっている。