2024年の『LVMH WATCH WEEK』で発表された、ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤー、ブルガリの注目モデル4選を紹介する。
時計業界をリードするLVMHグループ
ファッション業界と同じように、時計業界でもコングロマリット化が進み、人気時計ブランドの多くが何かしらのグループの傘下に入っている。なかでも、時代を切り開く勢いがあるといえるのが、LVMHグループ。少数精鋭だが、ゼニスやタグ・ホイヤーという歴史あるマニュファクチュールから、時計界の革命児・ウブロ、さらに超一流のジュエラーでありながら本格時計ブランドでもあるブルガリなど、錚々たるブランドが集結している。
それゆえ、毎年1月に開催される新作時計見本市「LVMH WATCH WEEK」は、時計愛好家からの注目度の高い一大イベントとなっているのだ。
2024年は1月29日から、アメリカのマイアミで開催。いずれのブランドからも意欲作が多数発表された。
ウブロは得意とする素材技術をより発展させ、ゼニスは人気のクロノグラフをラグジュアリー化、タグ・ホイヤーは2023年60周年のアニバーサリーだった「カレラ」をアップグレード。そしてブルガリは、薄型ウォッチをフルゴールドにしていっそう華やかに仕上げている。
どのモデルもパワフルな個性を持っており、腕につければ装いを格上げしてくれること間違いなしだ。
1.ウブロ|ビッグ・バン ウニコ グリーン SAXEM
ウブロらしい素材使いで、圧巻のグリーンウォッチが完成
レアアースを用いた高硬度で透明度の高い「グリーンSAXEM」は、2020年にデビューした素材。今年はついにフラッグシップの「ビッグ・バン ウニコ」に採用された。インデックスや針にもグリーンの夜光塗料を使用し、ストラップも含めて鮮やかな時計に仕上げた。世界限定100本。
2.ゼニス|クロノマスター スポーツ ゴールド プレシャスストーン
ラグジュアリー路線を追求しつつ、華麗な進化を遂げた名作
クロノグラフ秒針が10秒で一周し、1/10秒の計測が簡単にできる高性能クロノグラフに、ラグジュアリーモデルが誕生。ベゼルにバゲットカットしたサファイア、ダイヤモンド、スピネルをセッティングし、ダイヤルにはメテオライト(隕石)を使用した。高度なメカニズムと華やかなルックスという両面の魅力がある。ブティック限定販売。
3.タグ・ホイヤー|タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ
ドラマティックなカラーと精密なメカニズムの融合
2023年の話題作をベースにした、トゥールビヨン クロノグラフが登場。ブルーとグリーンを混ぜ合わせたような色合いは、ティールグリーンと命名。ドーム型風防はベゼルレスで、文字盤の美しさが際立つ。トゥールビヨン搭載モデルながらこの価格を実現しているのは、製造技術の効率化の結果だ。
4.ブルガリ|オクト フィニッシモ イエローゴールド
アメリカ限定モデルが満を持してレギュラー化
厚さ2.23mmの自社製ムーブメントを搭載し、ケース厚が6.4mmしかないという極薄ウォッチ「オクト フィニッシモ」のラグジュアリーモデル。古代ローマの建築に多く用いられた八角形をモチーフにしたケースに、歴史ある貴金属であるイエローゴールドを組み合わせることで、時代を超越する美しさをつくりだしている。