連載「意欲的新作ウォッチ」の第134回は、ロレックスの「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」を取り上げる。
あくなき追求の精神から生まれた最新かつ最強のダイバーズウォッチ
防水腕時計の先駆者であるロレックスとダイバーズウォッチとの蜜月は、1953年の「サブマリーナー」に始まり、それに続いて1967年に「シードウェラー」、2008年に「ロレックス ディープシー」の登場によって、深海の旅におけるマイルストーンを打ち立てた。
2022年の新作として11月に発表された「ディープシー チャレンジ」は、2012年に探検家で映画監督のジェームズ・キャメロンのマリアナ海溝における水深10908m(35787フィート)までの潜航の際に開発された試作モデルを進化させることで誕生した。
「ディープシー チャレンジ」の特徴として第一に挙がるのは、ケースとブレスレットにロレックスでは初となるRLXチタンを採用したことだろう。これによって904Lステンレススチールであった試作モデルに対して30%の軽量化を果たし、50mm径の大型ケースでも快適な装着感を保てる。ミドルケース(リューズガードを除く)とブレスレットにはより目立つサテン仕上げを、ケースラグのトップエッジは面取りされ、ポリッシュ仕上げを施している。
特許取得のリングロック システムは、厚みのあるドーム型のサファイアクリスタルの風防、窒素合金スチール製耐圧リング、RLXチタン製のケースバックの構成によって、水深11000m(36090フィート)という超深海に耐え得る防水性能を実現させている。「シードウェラー」とともに1967年に開発されたヘリウム排出バルブは、ケース内部の圧力が高まると自動的に作動し、充満したヘリウムガスを排出する。
このほかにも、針・アワーマーカー・回転ベゼル上のカプセルは長時間発光のクロマライト ディスプレイ、工具を使わずに調節できるエクステンションシステムであるフリップロック エクステンションリンクとロレックスグライドロックシステムが搭載されたブレスレット、三重の密閉構造によるトリプロックリューズなど、ロレックスのダイバーズウォッチならではの仕様を確認することができる。
数々の革新的技術が採用され誕生した究極のスペックを誇るツールウォッチは、オープンウォーターダイビングからサブマーシブルダイビング、高圧室に至るまで、どのような環境においてもダイバーに同行することができる。プロフェッショナルモデルの開発を通じて未知の領域を切り拓くロレックスのあくなき追求の精神は、いつの時代も変わらず我々に新しい体験をもたらしてくれる。
問い合わせ
日本ロレックス TEL:0120-929-570
■連載「意欲的新作ウォッチ」とは……
2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! 時代を超えて輝き続ける、腕時計のパワーを改めて感じて欲しい。