ホテルが大好きで、世界中のホテルを巡る小山薫堂氏。最近ロンドンで、心揺さぶられる嬉しいおもてなしがあったようで……。【特集 最先端ラグジュアリーホテル】

小山薫堂を驚かせた心温まるおもてなし
2025年、前評判を覆して大成功を収めた大阪・関西万博。180以上のパビリオンが出展したなかで、シグネチャーパビリオン「EARTH MART」が最大の栄誉を得た。デザインやストーリーテリングの革新性、万博精神への貢献度などに基づき審査されるアワード「WORLD EXPOLYMPICS(ワールド・エキスポオリンピック)」において、「EARTH MART」はグランプリ(企業・テーマ館部門)を受賞したのだ。このパビリオンを手がけた小山薫堂氏は誇らしげにトロフィーを掲げた。
それから、しばらく経って小山氏は、再びこのトロフィーを手にする。ロンドンの地でだ。
「万博でなかなか休みがなかったので、終了後、久し振りのバケーションをロンドンで取りました。2023年に開業したザ・ペニンシュラロンドンに泊まりたかったからです。ロンドンに到着して部屋に入ったら、テーブルの上に見たことがあるものがあって。それはチョコレートで作られた、あのトロフィーだったんです。ホテルが用意してくれた嬉しいサプライズ。感動しましたね」
小山氏を大喜びさせたホテルのウェルカムスイーツは、トロフィーに加えて「EARTH MART」のシンボル、目玉焼きのオブジェのチョコレートも。
「ホテルが僕のことをすごく調べてくれたんだと思うんです。そしてネットで画像を見つけてチョコレートに。びっくりするくらいそっくりで、本当によくできていました」

パーソナルなあったかいホスピタリティ
「僕はホテルのなかでペニンシュラが好きで、昔からザ・ペニンシュラ香港に飲茶を食べに通っています。この前も行ってきたのですが、部屋には『おかえりなさい』というメッセージが書かれたカードがありました。ペニンシュラはなんかあったかい。香港のスタッフは2代にわたって働いているという人が多いって聞いたこともあります。
それからザ・ペニンシュラ東京も、専用のMINIクーパーで街を走ることができたり、靴を部屋のドア横の壁に備わったボックスに入れておくと、それが外の廊下とつながっていて磨いておいてくれたりする。とにかく細かいところに気配りができているんです。高級ホテルって、ちょっとハードルが高かったりするじゃないですか。でもペニンシュラは、あたたかみがあって、なんて言うか『ほっとラグジュアリー』なんです」
小山薫堂/Kundo Koyama
数々の伝説的なテレビ番組、地域や企業のプロジェクトを手がける。サプライズの原点は自らの誕生日会で、どのように人を楽しませればいいかを幼い頃から考えていた。くまモンの生みの親でもある。
この記事はGOETHE 2026年5月号「総力特集:HOTEL 動と静の最新リカバリー拠点」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

