メンバーが7種のカメラでお互いを撮り下ろす――。ともにエンタメの世界で戦う仲間を、レンズを通して客観的に見た時、感じるものとは。2025年に活動15周年を迎える三代目 J SOUL BROTHERS。それぞれソロアーティストとして活躍する7人が揃ったその時、そのパワーと自身の役割を語った。今回は、今市隆二 shooting by 小林直己。
知識と経験だけに頼らない感情をグループに注ぎこむ
「7人で集まると、三代目スイッチが自然と入る。誇り、といっては大袈裟かもしれませんが、そういうものが確かに存在していて、全員が揃うとそれをさらに感じられる」
2024年はソロツアーも成功させたボーカリスト今市隆二。現在三代目のツアー準備中ということもあり、7人で集まる機会が増え、自然と入る「三代目スイッチ」の心地よさを感じている。
「7人で舞台に立てば自然といつもの立ち位置になる。ソロの時はひとりですべての役割を背負うけれど、7人になればボーカリストとダンサーという役割に分かれます。全員が立ち位置についてそれぞれの役割を果たしている姿を見ると、刺激的でもあり安心感もあります」
自分がグループに注ぎこみたい力を聞いてみると、それはボーカリストらしい答えだった。
「感情でしょうか。それぞれがエンターテイナーとして経験を積んで知識も増えてきた。でも頭で考えるだけでなく、感情もグループでは大事にしていきたい。楽曲に歌を入れていくように、グループとしての感情を表現する。それが自分の役割だと思っています」
shooting by Naoki Kobayashi
Ryuji Imaichi
1986年神奈川県生まれ。ボーカル。2018年に配信シングル『ONE DAY』でソロデビュー。2024年にはソロツアー「RILY'S NIGHT/LOST"R"」「"R"ED」で全国17会場を回ったほか、日本武道館や台北での公演も果たす。