三代目JSB·今市隆二「ライヴで己の『王道』を全力で極める」

大人の色気を艷やかに歌い上げるヴォーカリストとして、無双の存在感を放つ今市隆二。ツアーで全国を駆けめぐる彼が理想とする美食と滞在を求め、「仙石原古今」の扉を開いた。【特集 オーベルジュの誘惑】

多忙な日々には感動的な食体験が何よりのご褒美に

江戸の奥座敷といわれ、古くから人々を惹きつけてきた箱根温泉郷。なかでも20世紀初頭に欧米型の避暑地として開発された歴史を持つ仙石原一帯は、豊かな自然のなかに極上の温泉宿や魅惑のアートスポットが点在。富士山が望める雄大な自然環境との調和は箱根屈指ともいわれており、大涌谷・姥子からの良質な温泉ともども、静謐で上質な滞在を求める大人にその人気がますます高まっている。

ソロとして2024年4月にシングルを配信、同時に始まったコンセプトライブツアーで全国を精力的に駆けめぐる今市隆二が訪れたのは、2024年2月にグランドオープンしたばかりの「仙石原古今」。

1000坪の庭園を持つ広大な敷地にわずか5室のオールスイートを擁したスモールラグジュアリーな宿は、併設のレストランで夜は窯焼きや発酵を駆使したモダンフレンチを、朝は地産地消や自家製にこだわった和朝食を堪能することができる。温泉やサウナなどのリラクゼーションに加えて、部屋からは富士山の絶景、さらに五感を刺激する美食を味わえる魅惑のオーベルジュだ。

「自分は仕事でもプライベートでも、旅に関しては宿泊をめいっぱい楽しむタイプです。どういうサービスがあって、部屋の間取りや家具はどんなスタイルなのか、行く前からすでにワクワクしてしまうほど。特に目が行くのが、備品やアメニティなどの配置のバランスです。使い勝手を第一に考えて、ゲスト目線の細かな心配りがなされていると、感動さえします。ホスピタリティが感じられる宿は、チェックアウトして帰るまでずっと気持ちがいいですね」

心地いい滞在とともにその土地ならではの美食を堪能できるオーベルジュは、あまり行ったことがないと語る今市。ふだんからツアーなどで、地方に訪れるたびに、美味しい店をリサーチするほど美食にかける熱量が高めなタイプなだけに、食と宿が一体化したスタイルには、前のめり気味にこう続ける。

「地方で食を楽しもうとなれば、宿泊するホテルは別で探さなくちゃいけない。オーベルジュはそれがセットになっているということですから、最高ですね。さっき『仙石原古今』の敷地内を歩いた時にも感じたことですが、木立で鳥がさえずって、山羊もメェーと鳴いて。東京でフルに頭を使って仕事をしていると、何も考えずにゆったりと自然に浸れる時間が必要だし、心に響きます。

美味しいものを食べる予定を立てることで仕事も頑張れるし、ストレス発散にもなる。次からは地方のオーベルジュに滞在してツアーをまわるのもいいかも。ただ予算はそのぶん多少上積みが必要になるでしょうけれど（笑）」

アリーナツアーでは己の「王道」を極めたい

2024年6月26日にはソロアルバム『R』が発売され、6月末からは全国4ヵ所を巡るアリーナツアーが始動。三代目J SOUL BROTHERSのヴォーカリストである自身のルーツを盛りこみながら、新たに切り拓く地平を映像と渾身のパフォーマンスで魅せるステージには、いやがおうにも期待が高まる。

「新作の『R』は、コロナ禍を経た自分探しの旅の終着点であり、今の自分を最大限に表現したアルバムになっています。ツアーは、今市隆二の『王道』を全力で極める熱いライヴになりそうです。チームのコミュニケーションも完璧で、ツアーに向けて大いに奮起しています。会場に来てくれる方々に、我々流の『おもてなし』を堪能していただく。それで存分に楽しんでいただけたら、最高に嬉しいです」

【特集 オーベルジュの誘惑】