23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。映画というのは、宣伝を打ちまくり、看板を出しまくり、面を取りまくることが宣伝手法の王道だったが、ここ数年、そのやり方が通じなくなってきたと言われている。そんな宣伝手法を取らずにヒットした映画『THE FIRST SLAM DUNK』にヒントがあるかもしれない⁉…と、今回は、目からウロコのマーケティング論。今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今日は【『接触回数』と『接触時間』、大切なのはどっち?】です。
第173回
広告が昔よりも難しくなった! 「今の時代の戦いは、『思い入れ』を創造できるかどうかが全て」だ!
広告が昔よりも難しくなった! 「今の時代の戦いは、『思い入れ』を創造できるかどうかが全て」だ!
今、集客に求められているのは「思い入れ」なんじゃないか?
今日は最後にクラウドファンディングの案内をしたいのですが、そこに繋がる形で、マーケティングっぽい話をさせていただきます。
サロンメンバーさんなら御存知だと思いますが、僕が一昨年ぐらいから向き合っているテーマの1つです。
映画を作っていると、「大爆死」というあまり耳にしたくない言葉がイタズラに耳に飛び込んできます。
テレビ局が本腰を入れて、とんでもない製作費(広告宣伝費)を投じて、大々的に打ち出した映画が大ゴケする景色というのは昔から時々あったと思うのですが、最近、まわりの映画屋の話を聞いていると、「広告が昔よりも難しくなった」という話を皆してるんですね。
昔はそれこそ宣伝を打ちまくって、いろんなところに看板を出して、面を取りまくる…という札束の暴力的な広告宣伝がまだ効いていたけど、ここ数年は、その手法が全然効かないどころか、逆にそんなことをしてしまうと目の敵にされてしまう…みたいな空気になっているそうです。
何回もお客さんの目に触れさせて、「気にならさせる」手法を、マーケティングの世界では「単純接触効果」と呼んだりしますが、「接触回数を増やすだけでは集客に繋がらない」という結果が出てしまっているのが現代なのかもしれません。
それこそ、映画『THE FIRST SLAM DUNK』なんかは、接触回数がそれほど多かったイメージがありませんでしたが、記録的なヒットに繋がった。
「あのヒットをどう読み解き、言語化するか?」がカギな気がしていて、結論から言っちゃうと、今、集客に求められているのは「思い入れ」なんじゃないかと思っています。
あくまで現場の肌感ですが、「最近、よく見る」よりも「思い入れがある」の方がお客さんの足が動いていて…となると、マーケターとしては「どうすれば『思い入れ』というものを持っていただけるか?」と考えるわけですが、これはもう『接触回数』ではなく、『接触時間』でしかなさそうです。
「我が子のピアノの発表会をなんとしてでも観に行く親」のあの勢いは、『接触時間』の副作用でしかない。
今の時代の戦いは、あの「思い入れ」を創造できるかどうかが全てで、そうなってくると、作品の届け方は勿論のこと、作品の作り方から全て変わってくる。
それこそ「サプライズ」を見所にしてしまっている作品は繰り返し観られることが極端に減ってしまうので、『接触時間』が減り、『思い入れ』を創造しにくい。
他にも「思い入れが生まれやすい作品の性格」は挙げていけばキリが無いのですが、時間に限りがあるので割愛させていただきます。
なるべく卵やヒヨコの段階から出来事を共有していって…
話はうって変わって、現在、2025年の夏に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の密着ドキュメンタリーをYouTubeで毎週金曜日に配信しています。
この密着ドキュメンタリーは劇場に足を運んでもらうことを目的としたプロモーション動画なのですが、ここでもやっぱり「思い入れ」がモノを言うと思いました。
よっぽどの演劇ファンじゃないと、「思い入れがないミュージカル」には、なかなか足を運ばない…というのが僕達の結論です。
なので、なるべく卵やヒヨコの段階から出来事を共有していって、お客さんと共に過ごす時間を延ばして延ばして延ばします。
もちろん業界の中には、「そういう裏側は見せるもんじゃない!」という方もいらっしゃるのですが、それはもうその方のやり方なので、御一緒することは諦めて、僕は「思い入れ作り」に励みます。
クラウドファンディングを立ち上げました!
そんなこんなで、先日、あらたにクラウドファンディングの企画を1つ立ち上げました。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』で使用する楽曲(仮歌)を、公演の半年以上前にYouTubeにアップする費用を集めるクラウドファンディングです。
やっぱ、一般的な感覚でいうと「知らない曲が続くミュージカル」はツライし、YouTubeにあげた楽曲が、どこかの誰かの来年の夏までのBGMとして使われたら、どこかの誰かは、その曲に「思い入れ」が生まれるでしょう。
そんな仕掛けが今求められている気がします。
クラウドファンディング『PICTURE BOOK』でプロジェクトが立ち上がっておりますので、一度、ご確認ください。
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ミュージカルのお知らせ
■お知らせ! 2025年8月9日〜30日、ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」が大劇場・オーケストラ版での上映決定!
開催日:2025年8月9日(土)〜 30日(土)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場(神奈川県横浜市中区山下町281)
■お知らせ! ミュージカル「えんとつ町のプペル」密着ドキュメンタリー【BackStory】を毎週金曜日に配信!
総再生回数1000万回突破!(YouTubeショート・TikTok含む)
毎週金曜日20時にミュージカル『えんとつ町のプペル』制作の裏側ドキュメンタリーを配信しています!
【これまでのBackStory】
最新回は生きることだけで、頭がいっぱいだった…
■毎週金曜日に『BackStory』を流している西野亮廣のYouTubeチャンネルのメンバーシップに加入すると、【メンバーシップ限定特典】が2つ!
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■ミュージカル「えんとつ町のプペル 」VIP席 発売中!
映画のお知らせ
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2024年10月15日現在、
【San Diego International Film Festival】(米国)
【Newport Beach Film Festival】(米国)
【Austin Film Festival】(米国)
【SPARK ANIMATION】(カナダ)
【San Diego Asian Film Festival】(米国)
が決まっています!
西野さんの『ボトルジョージ』に対する想いとは? こちらをチェック!
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イベントのお知らせ
『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
- 12月10日(火)に東京
- 12月18日(水)に大阪
- 2025年1月29日(水)に静岡
- 2025年1月30日(木)に大阪
- 2025年8月12日(火)に神奈川
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。