ビジネスの荒波を越えていくには、身体を鍛え続け、自分自身と向き合うことが欠かせない。経営者ならではの効率的で圧倒的な魅力ある鍛錬、そこから得られるものとは? 今回は、武州鳶 代表取締役社長の五島学氏に話を聞いた。【特集 筋肉投資】
「クルマや時計やクルーザーも好きだけど、今はジムで自分自身に向き合いたい」
高校中退後、17歳で鳶の世界に入った五島学氏は、31歳で独立。建設現場の足場組み立てを軸に、外壁・屋根塗装や住宅リフォームを手がける会社「武州鳶(ぶしゅうとび)」を設立した。五島氏は現場を渡り歩くイメージが強かった鳶業界に、初めて終身雇用制度を導入。これにより、たとえケガで現場に出られなくても安定した収入を得ることが可能に。この改革は鳶職人の支持を集め、武州鳶は毎月約2000棟を手がける一大企業に。
「鳶職人として現場に出ていた頃は、身体を鍛えるなんて考えてもみなかった。だって鳶の仕事のほうが筋トレになるので。でも、経営者になって現場を離れると、一気に腹が出て体重が増えた。毎晩会食続きでカロリーの摂りすぎが原因。これはまずいなと思ってトレーナーとの約束を守らなければいけないパーソナルトレーニングジムのY-4GYMに通い始めたんです」
週2〜3回のジム通いは、もう丸2年。長く続ける秘訣は「ただ黙々とトレーナーの教えに従う」ことだという。
「何㎏痩せたいとか、何㎏筋肉を増やしたいとか、目標は立てていません。トレーナーは筋肉のプロなんだから100%信頼して、あとは言われたとおりにやるだけ。それにY-4GYMのマシーンはすべてオーダーメイドで、この器具のグリーンカラーもテンションが上がります」
1回のトレーニングは約2時間。最初の1時間で武藤広宙(ひろみち)トレーナーが組み立てたプログラムをこなし、残り1時間でウォーキングマシンなどを使って有酸素運動を行う。
「そもそも腹痩せが目的だったので上半身の強化メニューが多いですね。ケーブルマシンやダンベルで、腹筋、背筋、肩、腕をメインに鍛える。体重は筋トレを始めて最初の2ヵ月で5〜6㎏落ちました。その後は横ばいだけど、体形は変わり続けている。自分でも肩がデカくなり、背中が分厚くなったと思う」
外見の変化だけではない。五島氏はそれ以上に内面の変化を感じている。
「若い頃から、稼いだお金はクルマやクルーザー、時計など趣味に使ってきました。それが楽しくてたまらなかったんだけど、ジムに通うようになって、なぜかテンションが上がらなくて。今は健康な身体を維持して、社員や友人たちと過ごす時間を大切にしていきたいなと思うようになってきたんです。僕にとってのジムは、自分自身と向き合い、心を磨く場所ですね」
My Training Style
1.筋トレ1時間、有酸素1時間
「筋トレを1時間した後は、続けてウォーキングマシンで有酸素運動をしています。クールダウンを兼ねて歩く。運動中は何も考えなくていいから、心が穏やかになるんです」
2.上質な環境で気分UP!
「Y-4GYMにいる時間は、自分の家にいるような雰囲気で落ち着く。風呂に入るとか、歯を磨くとかと同じくらい、僕にとって日常的なもの。だからごく自然に足が向くんです」
Gym Data ▶︎ Y-4GYM
住所:東京都港区東麻布3-5-15
TEL:03-3585-4141
営業時間:7:00~23:00
定休日:年末年始、不定休
この記事はGOETHE 2024年11月号「総力特集:ハイリターンな貯筋計画 一生涯、筋肉投資。」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら