20代から30代にかけ、もがいた末に、自分が本当にやりたいことを見つけ、今や幅広い分野で活動するバービーさん。私生活では、2021年に一般男性と結婚、3年の妊活を経て、5月末には妊娠を発表。強い絆で結ばれているふたりの関係について語ってもらった。
バービー教科書”をつくっている旦那と築くフェアな関係
2021年4月、バービーさんは6歳年下の会社員の男性との入籍を発表した。
バービーさんの公式インスタグラムに彼がダイレクトメッセージを送ったのを機に知り合い、約2年半の交際を経てゴールイン。彼は、バービーさんとの出会いから結婚までを雑誌に寄稿し、インスタでも夫婦の日々を発信しているが、どこを“切っても”バービーさんへの愛があふれている。
脳科学的には恋愛状態が続く期間は3年と言われているにも関わらず、ふたりのラブラブぶりは冷めるどころか、さらに高まっているようだ。その秘訣はどこにあるのだろう。
「うーん、何かあるのでしょうか。たぶん、ずっとふざけ合っているだけだと思います。
汚い言葉で罵り合うこともありますが、お互いに『これはふざけているだけ』と、どこかで思っているから、最悪の状況が避けられているというか」
そもそも出会った当時、バービーさんは彼に対して熱烈な恋心は抱いていなかったという。
インスタでのDMのやりとりから2週間後に初めて会い、その後1度飲みに行ったものの、彼からの3度目のデートの誘いを「ごめん!」と断っているくらいだ。
それでもバービーさんのことをあきらめきれなかった彼からの再度の連絡で交際に発展、結婚へとつながるのだが……。
「いつもなら『好き!』という感情で突っ走って、泥沼に陥りがちな私が、彼に対しては違っていた。低めのテンションからスタートして、彼に対する愛情をゆっくりと、穏やかに育んでいったというか。
徐々に盛り上がっていって、今も上がり続けている感じなんです。
私は社会経験なく芸能界に入ってしまったので、一般的な常識に欠けている自覚があるんですけど、彼は逆に芸能界とは無縁で生きてきた人。だから、教えられることがたくさんあって、そのたびに、『すごいなぁ、ありがたいなぁ』と、思うんですよね」
嫌なことは言葉できちんと伝える
仲睦まじい秘訣について言葉を濁(にご)すバービーさんだが、「ひとつあるとすれば、私は自分が嫌なことをちゃんと言葉で伝え、彼はそれを“絶対にしないこと”としてルール化していることでしょうか」と明かしてくれた。
「私がされたくないことは絶対にしないと、彼はルール化しているんですよ。それをまとめた“バービー教科書”をつくり、客観視する作業が、どうやら好きらしいです(笑)。
今なんて、妊娠でホルモンバランスが乱れているせいか、昨日はOKだったことが今日はイヤみたいに、めちゃくちゃなこと言っているんですけどね。
私は彼に対してルールは決めていません。家事に関しても、役割分担は決めず、得意な方がやるというスタンスだし。
ただ、彼が落ち込んでいる時はこうすると決めていることはあります。感情を表現するのが得意な人ではないから、私に言えないことを抱えている時もあると思うんですよね。そういう時は、ちょっといいお店に連れ出して、カウンター席で飲みながら、彼のことを褒めまくる。そうすると、少しずつ口を開いてくれるから」
「フェアでいたい」が共通概念
さりげない優しさで彼を包み込んでいるバービーさん。彼が雑誌やインスタなどで二人のことを公表しているのも、実は、バービーさんの勧めがあったからだという。
「私は彼のことをメディアで語っているのだから、彼も発言する場を持っていたほうがいいと思ったんですよね。私の言ったことに対して、反論したい時もあるでしょうし。
常にフェアでいたい。それが、私たちの共通概念なんです。唯一、アンフェアだなと感じるのは、甘えることかな。腕枕するのも私のほうが多い気がして、『私のターンはいつなのよ!』と、そこは腹が立っています(笑)」
インタビュー中のちょっとした発言に、彼への深い愛情が垣間見える。
仕事や人生同様、20代から30代にかけて恋愛も悩みまくってきたからこそたどり着いた、いつも穏やかで、自分らしくいられる場所。それが、今の夫なのだろう。
フェアであること。夫婦の間だけでなく、仕事にしても、人間関係にしても、生き方そのものに対しても、バービーさんの根っこにあるのは、その意識なのかもしれない。
最後に、今後力を入れたい“わくわくすること”を聞いてみた。
「インドネシアでの歌姫活動ですね。2017年にジャカルタ一人旅で『この国で歌姫になりたい!』と決め、2022年にはなんとか楽曲の配信にこぎつけました。
インドネシア向けのYouTubeやインスタも開設したんですけど、反響はいまひとつ(苦笑)。でも、まだまだあきらめていません。わくわくする気持ちが続くかぎり、これからも頑張ります」