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2024.03.03

昔は恋愛体質だったけど今は…!? 高橋大輔38歳のプライベートに迫る

プロデューサーという大役を担った「滑走屋」が大成功に終わり、2024年3月16日には38歳の誕生日を迎えるフィギュアスケーター・高橋大輔。連載の最終回は、高橋のプライベートや恋愛を含む人生観について。【その他の記事はこちら】

ストレスは徹底的に排除したい

スケートリンクで行う氷上練習は、競技に出場する現役選手が優先のため、プロスケーターたちの練習時間は深夜や朝になることが多い。高橋大輔も例外ではなく、氷上練習をするための不規則な生活、トレーニングなど、現役の頃とは生活リズムも身体の作り方も大きく変わったという。

「まず、スキンケアはめちゃくちゃやっています。清潔感が大事なので(笑)。食事も、以前は好き放題食べていましたが、今はコントロールしています。アイスショーが近づいてきたり、筋力アップをする時期はしっかり食べますが、なかなか身体を動かす時間が取れない時は1日1食。これは自分の身体に合っているからそうしています。僕、ストレスは徹底的に排除したいんですよ。揚げ物もお酒も大好きだし、我慢をしたくない。だから、その1回で、めちゃくちゃ食べます!

身体作りについては、氷上練習の時間を現役の時ほど取れないので、筋力トレーニングを増やしたりしています。パーソナルトレーナーをつけて、週2〜3回くらい。僕が求めているパフォーマンスに合わせてトレーニングメニューを考えてくれるので、全部お任せにしています。あとは忙しくて全然できていませんが、ダンスを習いに行ったりもしたいですね」

現在、アイスショーのプロデュースやマンションのリノベーション、寝具の開発など、多方面でセンスを発揮している高橋。忙しい毎日のなかで、どのようにインスピレーションを得ているのだろうか。

「舞台はよく観に行っていますが、それは単純に好きだから。今って、舞台に限らず、いろんな新しいことがあるじゃないですか。そういうことをやっているすごい人を見ると、やる気を無くします(笑)。『無理だ、ここまでは行けない』って。だから、いろんなものを観るけど、勉強というよりは楽しんで観るようにしています。ただ、美術館やアートは、まだちょっとわからない……。新しい世界だなって感じですね」

最近ではファッション誌での撮影も多かった高橋。普段からファッションに興味があり、スケート界のファッションフリークとしても知られているが、その服選びの基準には、フィギュアスケーターらしいこだわりがある。

「スタイルが良く見える服しか着ません。体型があまりスマートじゃないし、手足も長くないし、背も低い。だから、自分が好きな服よりも、スタイルが良く見える服を選んでいます。レディースの服も見るし、ネットでハイブランドのコレクションもチェックしますね。スケートの衣装も、コレクションからアイデアを得ることが多いです。それでセンスが養われているのかどうかは、わからないですけど(笑)」

高橋大輔
高橋大輔/Daisuke Takahashi
1986年岡山県生まれ。2002年世界ジュニア選手権優勝。2010年バンクーバー五輪銅メダル、世界選手権優勝。2012年グランプリファイナル優勝(以上全て日本人男子初)。2006年トリノ五輪、2010年バンクーバー五輪、2014年ソチ五輪の3大会連続日本代表。男子シングル、アイスダンスの2つの競技で世界選手権に出場し、2023年引退。現在はプロスケーターとしてパフォーマンスをしつつ、アイスショーのプロデュース、マンションのリノベーション、寝具開発など様々なことに挑戦している。

今は自分にフォーカスする時期

ストイックな現役生活が終わってもなお忙しい日々を過ごしている高橋だが、プライベートでは、動物園やペットショップで動物を見たり、家具屋を巡ったりすることもあるという。なかでも最大の癒しは、部屋の植物なのだそうだ。

「最近、花を買い始めました。部屋にある花器の色がちょっと毒々しいので、赤とか派手な色の花を買って生けたりして。現役の頃は遠征があったので、なかなか部屋に植物を置けなかったですが、今はグリーンもめちゃくちゃ増えています。外が寒くても、2時間くらい震えながら換気したり。新しい葉っぱや茎が生えてくると可愛いですよ。生きてるんだなって、ちょっと感動します。毎日癒されてますよ、僕のベイビーたちに(笑)」

「僕のベイビーたち」というワードが出たところで、気になったのが高橋の恋愛事情。38歳ともなれば周囲からアレコレ聞かれる機会もあったであろうが、実際のところは?

「最近は……全然ないですね(笑)。僕は結構、恋愛体質で、好きな人ができるとその人を何よりも優先してしまいます。休みも相手に合わせたりして。でも、いない時期が長くなって気づきましたが、今までは、相手にフォーカスしすぎていて、自分をちゃんと見れていなかった。服装でもなんでも相手の好みに合わせてしまっていたので、正直、自分がわかっていなかったんです。やっと今、自分にフォーカスできるようになって、何が本当に好きなのか、やりたいのかが段々とわかってきて。そうなったらもう、誰とも付き合えない。どうしよう、このままだったら(笑)」

一人の時間は寂しいけれど、自分がやりたいこと、やりたくないことがシンプルに見えるようになってきた。それが今の高橋なのだろう。最後に聞いた「人生の目標」に対する答えも、また、どこまでも自然体な彼らしいものだった。

「可もなく不可もなく。おいしいご飯が食べられたらそれでいいかな、という感じですかね。とはいっても、毎日おいしいご飯を食べるには、ある程度稼がないといけないし、気持ちも充実していないとダメだし、友人もいないとダメ。そういう意味で、“おいしいご飯を死ぬまで食べていたいな”と思います」

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高橋大輔

「氷艶2024 −十字星のキセキ−」
日程:2024年6月8日(土)、9日(日)、10日(月)、11日(火)
会場:横浜アリーナ
主演・高橋大輔、演出・宮本亞門が再タッグを組み、スペシャルゲストアーティストにゆずを迎え、豪華キャストと共に現代版『銀河鉄道の夜』の世界を氷上で創り上げる。公演の詳細は公式ホームページまで。

TEXT=山本夢子

PHOTOGRAPH=矢吹健巳(W)

STYLING=折原美奈子

HAIR&MAKE-UP=宇田川恵司(heliotrope)

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