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2023.04.03

青木瀬令奈プロ、勝利のメンタル術「毎日の“懺悔ノート”」

自らを常にアップデートし、挑戦を続けていかなければゴルフの世界で生き残っていくことはできない。ゴルフアパレルブランドの経営者、女子プロ、ティーチングプロ……。新たなステージで見せる、熱狂ゴルファーたちの三者三様の生き様に迫る。今回は、プロゴルファーの青木瀬令奈氏に話を伺った。

プロゴルファー青木瀬令奈氏

プロゴルファー
青木瀬令奈/SERENA AOKI

1993年群馬県生まれ。7歳から競技を始め、2011年にプロテスト合格。2017年のヨネックスレディスでツアー初優勝を飾り、2021年、2022年と各シーズンで1勝を挙げるなど活躍。今季はさらなるステップアップが期待されている。

ネイルも美容院も封印。今はすべてをゴルフに捧げる

活況の国内女子プロゴルフツアーの新シーズンが、2023年3月2日に開幕した。毎年のように若いスターが誕生する点にも見ごたえがあり、それがツアーの魅力を高める要因のひとつとなっているが、年齢を重ねるごとに勝つことが難しくなることもまた事実。そんななか、2月に節目の30歳を迎えた青木瀬令奈は昨季、「資生堂レディスオープン」での優勝などキャリアハイの成績を叩きだし、大きな話題となった。

ゴルフの世界で勝ち抜いていくために、ゲームや漫画といった趣味をすべて封印するなど、青木のゴルフへの姿勢はストイックだ。思うような結果が出ず、悩んでいた時期もあった。そんな青木にゴルフとの向き合い方を変えさせたのは、2021年の「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」での優勝だ。その試合の3日目から、青木はあるノートを書き始めた。

「あれは本当に苦しみながら優勝を摑んだ大会でした。その時、楽な優勝なんて絶対にないと痛感したんです。みんな苦しいのは当たり前で、そのなかで誰よりも苦しんだ人が勝つんだと。私は懺悔(ざんげ)ノートと呼んでいるのですが、サントリーレディスの3日目から自分の想いや心情をノートに書きこんでいくようにしました。1日最低1ページは書くようにして、今ではもう8冊目。このノートのおかげで、心のなかがうまく整理できるようになったと思います」

それまでも青木は自身のプレイ内容をメモすることはしてきたが、データ的なことが主で表面的なものでしかなかった、と振り返る。懺悔ノートには勝ちに対する貪欲さをさらけ出し、中身は他人には決して見せない。青木にとって数字よりも、それ以外のもののほうが重要だった。

「勝負の命運を分けるのは、ハートの強さだと思っています。懺悔ノートを書くことによって勝ちに対しての道筋や、自分のマインドの置き方を明確にすることができています。人それぞれタイプが違いますが、私の場合は苦しい環境に身を置いたほうが力を発揮できる。ノートには“もっと苦しく!”みたいなことを毎日書いています(笑)」

プロゴルファー青木瀬令奈氏のプレイ

ドライバーの平均飛距離は約220ヤード。決して飛ぶほうでないが、ショットの正確さは女子プロのなかでも一級品。

サントリーレディスでの優勝以降、青木は大好きな宝塚観劇やネイル、美容院までも封印し、すべてをゴルフに注ぎこんでいる。懺悔ノートを書き始めてから、それまでコーチに言われてきた「どれだけ練習したかではなく、どれだけゴルフと向き合うか」という意味が理解できるようになった。青木流のゴルフの向き合い方は、もはや修行僧というべきものかもしれない。

「宝塚もネイルも、引退してからできることはそれからでいい。今はすべてをゴルフに捧げようと思っていますし、勝つために手を尽くしていきたい。実は、手に日焼け止めをつけていないんですよ。クリームが手についてグリップが滑るかもしれないから。以前の自分は今考えると覚悟がなかったというか、甘かったと思います。これからももっと自分を追いこんで、結果につなげていきたいです」

強靭な精神力で自分を律し、パフォーマンスを高めてきた青木。そのメンタルを保つ気持ちの切り替え方についてこう話す。

「大事なのは、嫌な気分を次の日に持ち越さないこと。気持ちの整理はその日にできるのが一番ですし、それはゴルフもビジネスも変わらないと思います。それこそノートに書くという行為は、気持ちの切り替えにとても役立つ。自分が思わず言ってしまったことやそれに対する反省、一日にあった出来事などを書き残して吐きだしておくと、いいメンタルで次の日を迎えることができるはずです」

リシャール・ミル「RM 07-01 オートマティック」

今季からリシャール・ミルと所属契約を結び、心強いサポートのもとでさらなる飛躍を誓う。着用するのは、鮮やかな赤い「RM 07-01 オートマティック」だ。

 

この記事はGOETHE2023年5月号「総力特集:死ぬまでゴルフ!」に掲載。購入はこちら▶︎▶︎

TEXT=出島正登

PHOTOGRAPH=古谷利幸

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