今や男性も容姿に気を配る時代と話す森田恭通氏。ビジネスの場において、清潔感や若々しい健康的な姿は、相手への信頼にもつながるからだという。躊躇することなく、リバースエイジングなど、最先端美容を取り入れる森田氏の実体験とは。デザイナー森田恭通の連載「経営とは美の集積である」Vol.30。【過去の連載記事】
テクノロジー×医療&美容×トレーニングでなりたい自分になる
老化を完全に止めることはできないけれど、テクノロジーの進化により現代においては、身体の劣化を遅らせることや、外見的な若さや機能を取り戻すことは可能です。僕の友人らは、わりとそういった分野に敏感で、僕自身もできることはやってみるべき! と思う人間。実際、数年前から最先端美容を試みています。
例えば、友人に薦められて5年ほど前に全身脱毛をしました。これは容姿の清潔感を保つため。当時、周りの友人から「男が脱毛?」と笑われることもありましたが、今ではほとんどの方が「脱毛は世界のグローバルスタンダードだ」と口を揃え、実践しています。また髪が薄くなった友人には躊躇することなくAGAクリニックの受診を薦めます。なぜなら多くの人がその結果、髪の悩みが改善されましたし、僕自身も予防を兼ねて受診したところ、年齢で細くなってきた髪の根元が気にならないほど、しっかりしたものになりました。
老いは自然の摂理とはいえ、ビジネスの世界においては、仕事相手が不健康に見えては不安を与えることもあります。ましてや僕の場合、クライアントが幅広く、若い世代の方も大勢いらっしゃいます。個人的見解ではありますが、ビジネスシーンにおいて外見的にプラスに働くのは“歯の美しさ”“健康的な肌”“引き締まった身体”ではないかと思います。
最近は自分の細胞や組織の再生、いわゆる再生医療でのリバースエイジングを僕自身も試みています。幹細胞やPRP(多血小板血漿)といった自分の身体の中にあるものを利用した治療に加え、毎朝行うトレーニングで身体が引き締まったことも原因かと思いますが、会う人ごとに「何かしているの? 整形?」と聞かれるほど(笑)。健康的な若々しさを保つには、適度な運動や食事に気を使うとか、サプリメントで栄養を補うなど、身体の内側から整えることももちろんですが、最先端の美容&医療を上手に活用すべきかと。日頃のケアに加えてテクノロジーを応用した美容と医療を取り入れることで、より健康的な心と身体を手に入れることができますから。
女性誌の企画など、あちこちで目にするフェムテックという言葉。いわゆる身体に関する悩みをテクノロジーでもアプローチする商品やサービスのことですが、最近では男性のためのオムテックという言葉も聞きます。せっかくなのでテクノロジーを上手に活用するという選択肢もありますよね。
ちなみに、先に美しい歯と肌、適度な筋トレが必要と言いましたが、それに加えて、いつでも相談できるかかりつけの主治医を持つことも重要です。外見とともに健康面でも自信を持つことは、心にゆとりを与えますから。
とはいえ最先端の美容や医療には二の足を踏むという方に、僕からお薦めの美容法を。日頃の肌の手入れには「HACCI」というハチミツを主成分にしたスキンケアを。ローションとセラムだけのシンプルケアで、プレゼントすると皆さんがリピーターになるほど気に入ってくれます。また「&N TOKYO」という僕がデザインさせていただいたトリートメントサロンがあるのですが、ゴッドハンドのエステティシャン、仲松知美さんが極上のトリートメントで肌と身体をピカピカに仕上げてくれます。
Yasumichi Morita
1967年生まれ。デザイナー、グラマラス代表。国内外で活躍する傍ら、2015年よりパリでの写真展を継続して開催するなど、アーティストとしても活動。オンラインサロン「森田商考会議所」を主宰。