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2022.10.18

【高杉真宙】新時代の“高みに辿り着く術”とは

2022年10月14日に公開した主演映画『いつか、いつも・・・・・・いつまでも。』に主演する注目の若手俳優、高杉真宙(まひろ)。作品の魅力とともに、仕事への想いや取り組み方、今後の活動について語ってもらった。連載 NEXT GENERATIONSとは……

高杉真宙

人間関係が上手くいけばパフォーマンスは上がる

2022年8月公開の映画『異動辞令は音楽隊!』に次いで、10月から放映中のドラマ『PICU 小児集中治療室』(CX系)、連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)など、話題作に続々と出演。ますます注目が高まっている高杉真宙の主演映画、『いつか、いつも・・・・・・いつまでも。』が、2022年10月14日から全国で公開された。

高杉が演じるのは、海辺の小さな町で、祖父(石橋蓮司)が営む診療所で働く医師、俊英。ある日突然、憧れの人そっくりな亜子(関水 渚)が現れ、同居生活が始まったことで、俊英の静かな日常に小さな嵐が巻き起こる。クールで淡々とした俊英は、感情の起伏が激しい亜子の言動に振り回されながらも、次第に惹かれていき……。俊英と亜子、祖父と家政婦の4人が、食卓を囲んで交わすコミカルな掛け合いや、ほろりとさせられるやりとりも印象的なハートウォーミングな作品だ。

「この作品は、“家”が舞台になっているので、いつも以上に、周りの方と合わせるのが大切だなと思いました。関水さんや石橋さんたちと、現場でコミュニケーションをとりながら、積み上げていった感じですね。今までは、台本や役柄についてひとりで考えて、撮影に臨むことが多かったので、新鮮な体験でした。役に対するアプローチとか、他の役者さんとのリズムとか、いろんな意味で成長させてもらった気がします」

どちらかというと無口な高杉だが、今回は積極的に共演者やスタッフと会話をしたという。主役は、現場を引っ張る座長のような役割も担う。それを意識しての振る舞いだったのだろうか。

「うーん、そこはあまり考えなかったですね。ただ、温かくて、楽しい現場にしたかったんです。今回、僕が座長としてやるべきことは、他の人たちがやりやすい環境をつくることかなと思っていて。初日は、スタッフさんも含め、みなさんとの関係をつくる作業から始めました。……でもそれは、主演じゃなくても、しているかな。まずは、大きな声で、元気に挨拶って。人間関係ってそこから始まると思っていますし、いい関係ができると、スムーズにコミュニケーションがとれ、自分のパフォーマンスも上がる気がします」

欲が出てきた

俳優業のほか、2022年1月から『ぐるぐるナインティナイン』(CX系)内のコーナー「グルメチキンレース・ゴチになります! 23」にもレギュラー出演。当初は、「素の自分を出すのは苦手だった」ものの、今ではすっかり楽しんでいる。

「最初は、芸人さんがその場にいることそのものが不思議な感覚でした。でも、やっているうちに、バラエティーと芝居の世界は、ものをつくるという意味では同じなんだと思えるようになってきたんですよね。そのなかで僕にできることは何だろうと考えると、楽しむことだけかなと。大変なこともあるんですけど、それも含めて、今は楽しいし、芸人さんたちから学ぶこともたくさんあります。最近は、『もっと笑ってほしい』という欲も出てきました(笑)」

超インドア派で、休日は1日中家にこもって大好きなゲームに興じていたい。そんな高杉だが、役づくりのためとあれば、どんなことにも挑戦する。クロスカントリーやダンス、音楽など、初めてのチャレンジでも、がむしゃらに取り組み、ものにしてきた。それは、「仕事なのだから、やるしかない」という覚悟からだ。

「個人的には、新たな扉を開かなくてもいいんですけどね(笑)。いい加減、趣味が、ゲームとマンガとアニメというのはどうなんだろうとは思うんですけど、なかなかその気にならなくて。あ、習字を習いに出かけるのは、やってみたいかな。でも、これまでやりたいと言っていたこと、全然やっていないんですよ。“やろう、やろう詐欺”です(笑)」

気負いはまったくなく、どこまでいっても自然体。壁を感じさせず、ふわりと柔らかい空気をまとう高杉は、きっと共演者やスタッフなど、誰からも愛される人物なのだろう。2021年に独立した後も、仕事が絶えることがないのは、確かな演技力に加え、仕事に対する真摯な姿勢と、このキャラクターあってのことかもしれない。

「求めていただけないとできない仕事なので、声をかけてもらえるのは、すごくありがたいです。僕は、出会いに恵まれているんですよ。共演者の皆さんも、スタッフさんも、みなさん素敵な人ばかりで、幸運だと思っています。これから自分がどうなっていくか、全然わかりません。でも、仕事はすごく好きだから、常に100%以上の力を出せるよう、がむしゃらにやるしかないです。でも、ゲームをやる時間だけは確保したいけど(笑)」

飄々と、目の前に来た波に乗り、いつのまにか沖へ、沖へと出ている。高杉真宙の在り方は、新時代の“高みに辿り着く術”のひとつかもしれない。

■取材時の未公開ショットはこちら

高杉真宙

Mahiro Takasugi
1996年福岡県生まれ。2009年より俳優活動をスタートし、’14年に映画『ぼんとリンちゃん』で第36回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、’17年、映画『散歩する侵略者』で第72回 毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞を受賞し、’18年には主演映画『笑顔の向こうに』が、第16回モナコ国際映画祭でエンジェルピースアワード 最優秀作品賞を受賞。近年は映画、ドラマ、舞台のほかバラエティーにも出演するなど、幅広く活躍。’21年、Postersを設立。初のフォトエッセイ『僕の一部。』も好評。
シャツ​(外)​¥33,000​(​ネオンサイン TEL:​03-6447-0709)​​ ​シャツ¥35,200、パンツ¥37,400​(ともに​コグノーメン​/サカス ピーアール TEL​:​03-6447-2762​)​ ​その他スタイリスト私物

『いつか、いつも・・・・・・・いつまでも。』
海辺の町を舞台に描かれる、感情表現が下手な青年医師(高杉真宙)とこじらせ女子(関水 渚)の不器用な恋と、個性豊かな家族たちとの絆。家族の食卓で繰り広げられる軽快なやりとりにクスりと笑わされ、お互いがお互いを想うさりげないやさしさに心が温かくなる。“いつか”出会う大切な人と、“いつも”一緒にいられる日常、そんな幸せが“いつまでも”続くようにと願う…。家族で観たくなる作品だ。
出演:高杉真宙、関水 渚、水島かおり、小野ゆり子、DJ松永(Creepy Nuts)、石橋蓮司ほか
監督:長崎俊一
脚本:矢沢由美
音楽:江藤尚子
2022年10月14日全国公開

■連載「NEXT GENERATIONS」とは……
新世代のアーティストやクリエイター、表現者の仕事観に迫る連載。毎回、さまざまな業界で活躍する10〜20代の“若手”に、現在の職業にいたった経緯や、今取り組んでいる仕事について、これからの展望などを聞き、それぞれが持つ独自の“仕事論”を紹介する。

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TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=倭田宏樹

STYLING=荒木大輔

HAIR&MAKE-UP=堤紗也香

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