PERSON

2022.05.20

お酒が仲を深めた異色の経営者対談3選──連載「相師相愛」まとめ

師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2017年10月号、2019年5月号、2021年12月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま

「似た者同士」エマニュエル・プラット×辻慎吾 対談

大好きな人なんです。何より、仕事だけでなく人に対するビジョンを持っている。辻さんは人が好きです。僕も大好き。そうでないと、ブランドや街づくりの仕事はできません。パリとは違って、変化し続ける東京をデザインするという辻さん率いる森ビルのダイナミックなビジョンにも感銘を受けますね。

3カ月に一度のGINZA SIXのステアリングコミッティーではよく席が隣で(笑)。自分のビジョンを説明するのに、シンプルな言葉で伝えていたのが印象的でした。プロフェッショナルだけれど、笑顔がありマインドセットがオープンで心が若い。このプロジェクトでお互い理解が深まり、とても仕事がしやすかった。日本語だと「わかり合える」人ですね。

そして、ふたりともおいしいものとお酒が大好き。2015年に初めて一緒に行った、アメリカ大使館近くの日本料理店は今も覚えていますよ。たくさんワインボトルが空きましたね。ムッシュ辻のチョイス、いつも楽しみなんです。

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「日本酒好き」吉田秀俊×永瀬哲郎 対談

相師相愛34

5年ほど前、前職の取引先としてお会いした時、ある商品の値上げの話をされたんです。でも、穏やかな表情とは裏腹に、なかなか鋭さも持ち合わせていて。それで「日本酒はお好きですか?  一杯どうですか」とお誘いしてゆっくり話をしたら、とてもウマが合った。会社が変わった今も、年2回は一緒に飲んでいます。

会った時は常務だったんですが、会うたびに肩書きが上がっていき、専務、副社長、社長、そして副会長。でも、学生時代、映画を撮られていた、なんて話も聞いて驚きました。しかもチーム意識やシナリオづくりなど、その経験をマネジメントに生かされていると感じました。実際、部下の方も知っていますが、皆さん本当に仲がいい。人をとても大切にされていて、周囲から慕われているのが、よくわかりました。

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「男気という魅力」小林敬一×有馬浩二 対談

小林敬一氏(右)、有馬浩二氏(左)

初めてお会いした時の印象は身体が大きくてゴツいんですが、とても優しい目をされていて、吸いこまれるような感じでした。デンソー向けの売り上げは小さいと思うんですが、いつも丁寧に、真摯に向き合ってくださっています。嬉しいですね。なくてはならない特別な存在です。

常にどっしり構えて、優しく本質をついてくる人。大雪の影響から私たちの工場でトラブルが起きた時も、心配はない、と言いながら自ら駆け回ってくださって。それをさらっとやってくれる人。あの時は本当に助けられました。

2年前、網走にあるテストコースにお誘いした時も、忙しいからと断る選択肢もあったと思うんですが、ぜひと言ってくださって。あの時は、夜の居酒屋での飲み会が楽しかった。お酒が次々に運ばれてくるんですが、それは我々が次々に飲んでいたからで(笑)。とにかくよく飲みました。

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