師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2020年2月号、2020年11月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま
「孫正義さんがつないだご縁」中山五輪男×杉本真樹 対談
今も年間200回くらい講演するんですが、ほぼ毎回必ず紹介しているのが、最先端のコンピュータ端末を身につけて手術をしている杉本さんの映像です。初めて会った時はクールな印象もありましたが、話してみると若いのにとてもしっかりしているし、喋りもうまい。なんたって見た目もカッコいい。この人は来るぞ、と思いましたよね。そうしたらどんどん有名になって、『情熱大陸』にも登場して。まさに日本の医療業界を変えたひとりですから。
ただ、私がびっくりしたのは、病院を辞めて会社を立ち上げたことです。大学の先生は辞めないと思ったんですが、退路を断って起業したことは改めて本物だと思いました。ここから杉本2.0が始まるんでしょうね。世の中を大きく動かすのは、たったひとりだったりするんです。それができる人ですよね。なんたって視点が高い。社会のために、世の中のために、と考えている。これは孫正義さんと同じです。新たなこの職場で、その支援ができたら私も嬉しい。
会社を替わる気はまったくなかったんです。エバンジェリストを紹介してほしい、という相談を最初、受けたんですね。ただ、ソフトバンクに16年もいて、孫さんからこんな話もされていたんです。「たまには別の山に登ってみるのもいい。その頂上からは違う景色が見えるよ」と。
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「社会や国の役に立つ仕事」有賀 徹×阿部吉倫 対談
2年前に、日本病院会主催のシンポジウムで、我々のAI問診サービスを外国語対応にしていくという話をしました。
この時に控え室でご挨拶し、帰りに「君たちのシステムは救急相談でも使えるんじゃないか」とご意見をいただいたのが最初の出会いでした。
その後、救急相談の公的窓口を担当している先生をご紹介いただいたり、今も毎月のように出される宿題を抱えて訪問したりと、ご指導いただいています。
現場の課題を解決していくのもソフトウェアの役割ですが、医療業界や社会の課題はどうか、といった大きな話を聞くことで、経営の目線がふっと上がるんです。
そこから自分たちの立ち位置が見えてきたり、どう事業を広げていくかのヒントが見えてくる。先生との出会いは、本当にありがたいことでした。
一方で、先生の大学時代の仲間たちとの集まり「有賀会」にもお誘いいただいて、仕事とはまたちょっと違ったフランクな、そして親分肌な姿も見せていただいています。
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