師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2017年3月号、2021年11月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま
「40年後の再会」西尾忠男×平井一夫 対談
平井 日本航空のラウンジで「弊社の西尾から預かっております」とスタッフの方から手紙を渡された時には、本当にびっくりした。えぇーっ、もしかして、たあちゃんか?と。その場で読んで、本当に感動した。
西尾 ソニーの復活をテーマにしたテレビ番組を見ていて、思わず手が止まっちゃったんです。あのカズオちゃんじゃないか、と。最後に会ってから約40年。いてもたってもいられなくなって手紙を書きました。そうしたら、すぐにメールをいただいて。
平井 お互い親の転勤でニューヨークに来て、一緒に遊んだのは50年近く前。あの3年間は鮮烈に覚えてる。刺激的で楽しかった。僕がひとつ年上でパブリックスクールにも一緒に通って。
西尾 クイーンズのリフラックシティ。団地で棟まで同じでしたよね。学校はPS13。終わったら、一緒に街に繰り出した。
平井 日本人は他にもいたけど、どういうわけか、妙にウマが合った。ホワイト・キャッスルで10セントバーガーを食べたり、テイクアウトのチャイニーズでグレービーライスを食べたり。
西尾 まだ小学校低学年。毎日のひとつひとつの行動が大冒険でした。冬になって雪が降ると真っ先に誘いに行きましたよね、ソリを手に持って(笑)。
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「プレゼンとプレゼント」水野 学×髙島宏平 対談
いつ出会ったか覚えていないようなタイプの出会いってありますよね。まさにそうで、昔から知っているかのように、一緒にいると楽しい時間を過ごすことができるんです。飲んでいても、あっという間に時間が経ってしまいます。
頭脳明晰さと人情味の両方が備わっていて、全力で人を楽しませようとする人なんですが、出会って何年も経ってから一緒に仕事するようになって改めて思ったのは、人をとにかく大切にする人だ、ということ。例えば、デザインチームのトップの方は、創業期からいる人なんです。大学生でオイシックスに参加して、今も変わらない。大切にされているから、こんなにも残ってくれているんだと思うんです。何か仕事で大きな判断をする時にも、事業や経営の話の前に、必ず人についての話が出てくる。
一見ドライに見えるかもしれませんが、まったくそんなことはない。それこそ以前ウチのスタッフ交えて飲んだら、未だにその子の元カレの名前まで、覚えてるんですから(笑)。
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