挑戦し続けるビジネスウーマンを紹介するシリーズ「In the Office」。今回は、歯科医院の受付と院長の秘書を務める女子。In the Office111。
「12年目でもまだまだ若手(笑)」
東京・中目黒で50年以上続く歯科医院。その受付で患者を出迎えるのが彼女だ。
「ここで働きはじめてから、もう12年が経ちました。でも医院のなかではまだまだ若手なんです(笑)。30年や40年、さらには50年以上勤める職員もいるんですよ。尊敬できる素晴らしい方々ばかりで、すごく居心地もいい。ずっとここで働きたくなる気持ちも納得です」
そんな彼女の医院での仕事は受付と院長の秘書業務。
「受付では構えた感じではなく、八百屋さんの看板娘みたいな感覚で、親しみを込めて患者さんに接しています。ただ失礼な態度になったり、不快感を与えないようには気をつけていますね。院長の秘書業務はスケジュール管理、院長が理事を務める学会の研究会の運営、講演会の告知やその受付など多岐にわたります」
医院には老若男女、多種多様な職業の患者さんが訪れるため、刺激があり学ぶことも多いそう。彼女の座右の銘でもある「禍福は糾える縄の如し」も患者さんから教わったものだという。
「以前、患者さんから『人生はね、より合わせた縄のように、良い面と悪い面が交互に来る。良いことばかりでもないし、悪いことばかりでもない。皆、均等になっているから、という話を聞きました。自分の人生を振り返ってみると、思い当たる節がたくさんあって。それ以来、辛い時や自分が調子に乗っているなと感じた時は、その言葉を思い出すようにしています」
今や医院の看板娘的な存在である彼女。休みの日は「今日はいないんだね」と患者さんが残念そうに口にする。
「有り難いことですよね。替えのきかない存在になれたのかな、と思えて嬉しいです。これからも患者さんのため、医院のために、自分ができることを増やして貢献していきたいと思っています」
Q1.特技や自慢できることはありますか?
――料理が好きなのでほぼ自炊しています。得意料理はチキン南蛮、餃子、ポテトサラダ
Q2.初対面の男性で気になるところは?
――歯が綺麗かどうか
Q3.理想の上司を有名人に例えると?
――小林薫さん
Q4.あなたにとって仕事とは?
――たくさんの出会い、成長、そして変化を与えてくれるもの