PERSON

2021.08.08

「タイプが違う同い年」スーパーホテル 山本健策 × みらいワークス 岡本祥治 対談

師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿をご紹介。連載「相師相愛」第60回は、タイプがまるで違う同い年。

山本健策氏(右)、岡本祥治氏(左)

山本健策氏(右)、岡本祥治氏(左) ※撮影のため特別にタオルを巻いて入浴しています

スーパーホテル代表取締役社長 山本健策が語る、岡本祥治

出会ったのは、スーパーホテルの開発をするために、東京に転勤してきた頃。祥治はちょうどマンションの一室で起業したばかりでした。そこから上場会社の社長になっていくわけですが、彼ならやると思っていました。まずはプロ人材の派遣という目のつけどころがよかった。

それと何よりアグレッシブなんです。いろんなところに現れて、人と会ったり、仕事を進めたりしている。それこそ、「お前、本当は3人くらいおるんやないか」とたずねたこともあるくらいです(笑)。行動範囲、交友関係の広さは本当に驚くほどで、だからこそ0から1の起業ができたんだと思っています。突き詰めるタイプの私にとっては、何でもすぐにやってくれる祥治のフットワークの軽さはありがたい限り。とにかく一緒にいてラクチンですよ(笑)。

写真は、スーパーホテルPremier銀座の中の天然温泉です。撮影で男ふたりで一緒にお風呂に入る。こんな依頼を素直に受けちゃうのも、祥治ならではだと思います(笑)。

祥治の根底にあるのは、日本を元気にしたい、という思い。世界93ヵ国を回っていますが、それもいろんな知識や感性をそのために生かしたいと考えているから。私もそこには本当に共感しています。少子高齢化を日本が迎えていくなかで、自分たちに何ができるか。コロナが収まれば、ホテルをつくることで海外からたくさんの人をお迎えできる。しかも、都市部だけでなく、地方の活性化にもつなげられる。日本全体が元気になれるようなコラボレーションを、いつか一緒にできたら、と思っています。

あ、でも、やっぱりただ楽しく飲んでるだけかもしれないなぁ(笑)。

みらいワークス代表取締役社長 岡本祥治が語る、山本健策

20代後半に友人が開いた食事会で初めて会ったんですが、すぐに仲良くなって。30代前半までの5年くらいは、飲んだり遊んだりゴルフに行ったり、週に2、3回は会っていました。出身が関東と関西、性格もまるっきり違うし、私は起業したばかりで、健策はファミリービジネス。この違いがまた面白かったんです。

仕事の話はあまりしなかったんですが、5年前に私の出演する映像番組にゲストで来てもらった時、びっくりして。スーパーホテルがいかに、お客さんのことを考えているか。照明やベッド、枕などわかりやすいところだけじゃなく、お客さんが気づいていないようなところもこだわっていた。顧客満足度ナンバーワンを続けているホテルの工夫を知って驚きました。

10年前に大阪に戻ってからは頻繁には会えなくなりましたが、会ったらいつも話が尽きない。今後は個と個の付き合いだけじゃなくて、ぜひ家族ぐるみでお付き合いをしていきたい。それにしても、いいお湯でした(笑)。

もともと地方創生をやりたくて独立したんですが、若い頃はなかなか相手にしてもらえなかった。その頃、健策はスーパーホテルを全国にどんどんつくっていて、とてもうらやましいと思っていました。

今は人材面での地方創生という役割にたどり着いて、やりたいことができるようになったんですが、今後は健策とどこかでリンクできないかな、と思っているんです。ずっと信頼してきた相手ですから、話も早いと思う。いつか何か一緒にビジネスができないかな、と。

そう言いながら、やっぱり仕事は一緒にせずに、ただ飲んでるだけかもしれませんけど(笑)。

Kensaku Yamamoto(右)
1976年生まれ。第一勧銀情報システム(現みずほ情報総研)を経て、家業のスーパーホテル入社。フロント営業から始め、主要部門を歴任。2020年より現職。
Yamamoto's Q&A
趣味:ゴルフ
洋服や鞄などでお気に入りのブランド:ブルネロ クチネリ
座右の銘:「人間万事塞翁が馬」
自社のイチオシ商品:レディースモニタープラン。女性専用のお部屋にReFaのシャワーヘッドやドライヤーなど、高価な調度品でお迎えいたします。
あなたにとって仕事とは:やりがい、生きがい、達成感を共有し、関わるすべての人を幸せにするもの。

Nagaharu Okamoto(左)
1976年生まれ。アクセンチュアの戦略コンサルタント、ベンチャー企業の経営企画室責任者を務め、2012年に現在の会社を設立。’17年東証マザーズ上場。
Okamoto's Q&A
趣味:読書、旅行、ゴルフ、焼肉
洋服や鞄などでお気に入りのブランド:鞄は青木鞄の皮のアタッシュケースを使い続けています。
座右の銘:「Dream as if you'll live forever. Live as if you'll die tomorrow」
自社のイチオシ商品:地方副業プラットフォーム「スキルシフト」。都心で働くプロ人材が、副業で地方の中小企業を支援するという、地方創生への貢献意欲を実現する社会の仕組です。
あなたにとって仕事とは:人生そのものであり、生涯を通じて向き合っていくもの。

TEXT=上阪徹

PHOTOGRAPH=野﨑慧嗣

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