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2021.07.17

【EXILE黒木啓司】博多のレトロな横丁の凄腕店主──連載「九州太鼓判 啓印」Vol.15

宮崎出身の黒木啓司さんが九州各地を回り、九州が誇るさまざまな魅力を全力で深掘り。黒木さんの太鼓判(=啓印)を押す! 今回は、博多の旧市街にある予約困難な人気店をご紹介。【啓印15】

啓印

手にしているのは蜜柑の飴細工。割るとムースが現れる。

レトロな横丁で味わう“ノンジャンル”なコース料理

昭和の街並みが残る博多の旧市街・奈良屋町。その名を冠した「奈良屋町 青」は、2019年6月の開店後すぐに予約の取れない人気店となった。理由は、店主・金田英之さんの技術と感性、そして人柄にある。音響の仕事から料理の道に入り、老舗の「神戸北野ホテル」や東京の名店「日本料理 龍吟」、またアジアや中東、アフリカ、ヨーロッパなどで修業を重ね、バンコクの世界的レストラン「ガガン」でも腕を振るった。

奈良屋町 青

「奈良屋町 青」流すき焼き。鹿児島の黒毛和牛「のざき牛」のイチボを使用。すき焼きの割下を再現したメイン料理。

メニューは全15〜16品のコースのみ。日本料理をベースに洋食の技術も織り交ぜながら、地元の旬の食材で自在に遊ぶ。季節で替わる料理のなかでも、最初に供される丸い形をしたスペシャリテは不動の一品。

奈良屋町 青

スペシャリテの外側はかりんとう饅頭のような食感。頰張るとふわりと柔らかく、ほどよい甘味がある。

豚足、フォアグラ、トリュフを使った餡(あん)をケーキ生地の球体に閉じこめる発想は、中国料理の点心にも通じる。これを手で摑んで味わい、緊張をほぐすことで饗宴(きょうえん)は楽しさを増していく。「塩味と甘味の加減がちょうどいい」と黒木さん。後に続く料理についても、金田さんと会話が弾む。

奈良屋町 青

玄界灘で獲れた車海老に、キャビアとコンソメのゼリーを合わせて。

「驚きながら、美味しく楽しく食べてほしい」(金田さん)。謙虚で朗らかなその人柄のおかげで、洗練された空間と料理にリラックスして浸れる。

奈良屋町 青

オープンキッチンのカウンター席。店舗は築75年の平屋建てをリノベーションした。

奈良屋町 青
住所:福岡県福岡市博多区奈良屋町4-11-3
TEL:092-272-2400
営業時間:18:00~23:00 
店休日:不定休
席数:カウンター9 席
料金:おまかせコース¥16,500~(サービス料別)
※完全予約制

TEXT=安永真由

PHOTOGRAPH=林田大輔

HAIR&MAKE-UP=野田 幸

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