今、リフレッシュを目的としたウェルネスツーリズムが注目されている。革新的なウェルネス施設を有する最新ラグジュアリーホテルや、心身の調和を図るリトリート施設が、新たな「一手」だ。今回は、兵庫県・淡路島の「禅坊 靖寧」を紹介する。【特集 身体のゴッドハンド】
大自然に抱かれながら、心身を清める
淡路島の深緑のなかに突如現れた、全長100mの宙に浮いたウッドデッキ。ここはパソナグループが2022年の春に開業した禅リトリート 「禅坊 靖寧」だ。印象的な建築は、日本が世界に誇る建築家・坂茂(ばんしげる)氏の手によるもの。360度に広がる景色と静寂のなかで、まるで宙に浮遊するかのように、禅や瞑想を体験できる。
基本の宿泊プラン「ZEN STAY」には、坐禅・瞑想・ヨガなどを行うプログラムが含まれ、宿泊ゲストはそのすべてに参加が可能。朝は6時30分に起床し、館内の掃除を行う「朝のおつとめ」があるなど、宿坊ライクなスタイルが特徴的だ。
提供される料理は発酵醸造料理人である伏木暢顕(のぶあき)シェフ監修によるもの。油や乳製品、小麦粉、動物性食品をいっさい使わずにつくられる禅坊料理で身体の中からデトックスがかなう。
建物上階に設えられた禅デッキから四季折々の景色を眺めつつ、裸足になって日本杉を組み合わせた床に座れば、何もせずとも心が洗われていくはずだ。そんな非日常の空間で心身をリセットしたい。
禅坊 靖寧/Zenbo Seinei
住所:兵庫県淡路市楠本字場中2594-5
TEL:0799-70-9087
料金:ZEN STAYプラン1泊ひとり¥48,000~
この記事はGOETHE 2024年5月号「総力特集:身体を整える神の一手」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら