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2020.07.09

【英語力ゼロレッスン59】超スマートな誘い文句“Can I give you a lift?”の意味わかる?

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、現地で恥をかいて学んだフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第59回!

英語力58

「送っていこうか?」と英語で言えたら超スマート!

英語の勉強は、毎日続けないと意味がないのはわかっているのですが、怠け者の私は、どうしてもサボりがちです。「勉強したい気分じゃないけど、なにかしないと」という時は「英語字幕で海外ドラマを見る」ことにしています。リスニングだけでは今だになにを言っているか理解できないですし、英語字幕があっても複雑な会話は、いちいち画面を止めて何回も字幕を読み直しています。すごく時間がかかるし、わからない言葉はいちいち調べるし、やる気がなかったはずなのに、結局勉強してることになるので、いい手段だと思っています。

しょっちゅう海外ドラマを見ていると、「よく出てくるなぁ」と思ったフレーズがいくつかありますが、同時に「いつか言われてみたいなぁ」と思ったのがこれです。

Can I give you a lift?

“lift”は「持ち上げる」という意味の言葉で、イギリス英語では「エレベーター」のことも“lift”といいます。しかし“give someone a lift”で使われているこの場合は「(クルマで)送っていこうか?」という意味になります。

パーティの後、素敵なクルマに乗った紳士が
It’s too late to walk home. Let me give you a lift.
(歩いて帰るには遅い時間だから、クルマで送らせてよ)

イケメン刑事が仕事後、女性に
Can I give you a lift?
(クルマ乗ってく? 送ってこうか?)

また、“give someone a lift”は「優しい言葉をかけるなどして、誰かの気分を持ち上げる」という意味にも使われることがあるそうです。

I was feeling sad until I spoke to her. She really gave me a lift(彼女と話すまでは落ち込んでいたんだ。彼女は私を本当に元気づけてくれたよ)

ドラマでは基本的にクルマの方の意味でよく出てきますが、残念ながらリアルではまったく聞いたことがないので、このフレーズに憧れがつのるばかりです。

意外と使える! 動物を使ったフレーズ7選

オンラインで日本語教師を始め、教材としてよく「動物の名前」を使っています。「動物の名前」と「その漢字」「その漢字を使った言葉」を一気に覚えることができるいい勉強法だからです。生徒さんから「英語ではこう言うよ」と言われて、「動物の名前から言葉を学ぶ方法」は、実は英語学習にも有効だと、気がつきました。日常生活にも使える、英語動物表現をご紹介します。


「豚」 Pig out =
食べ過ぎる

Pig=「豚」という名詞ですが、実は「がつがつ食べる」という意味の動詞でも使われることがあるのだそうです。「豚のように食べる」イメージが浮かんで覚えやすいフレーズです。

I pigged out at lunchtime.(お昼休みに、食べ過ぎた)

I pigged out on popcorn while I watched the movie.(映画見ていた間に、ポップコーン、がつがつ食べちゃった)

2番目の例のように、「なにを食べ過ぎた」のか、食べ物の名前が入る時は、Pig out onになるので少し注意が必要です。主に「不健康な」食べ物のみに使う言葉だそうです。

映画館で買うポップコーン、「こんなにたくさん食べ切れるはずない!」といつも思うんですけど、結局食べきっちゃうんですよね。


「オオカミ」 Wolf in sheep"s clothing =
羊の皮を着たオオカミ

日本語の「猫をかぶる」を説明した時に、「これと同じ意味だな」と、スコットランドからきた生徒さんに教えてもらいましたが、よく考えればこの表現は、そのまま日本語でも使いますね。「親切そうに見えるのに、実はそうではない人」を説明する時に使います。

My grandfather was a wolf in sheep’s clothing. He looked like a sweet old man, but he was really mean.(わたしのおじいさんは、羊の皮をきたオオカミだった。見た目はやさしい老人だけど、本当にいじわるだった) ※ケンブリッジ英英辞典より


「猫」 Let the cat out of a bag
= 秘密をもらす

「猫をバッグの中にいれておきたいけど、言うことを聞かず出てきちゃう」というイメージでしょうか。もらしたくなかったけど、秘密がもれてしまった、という時に使うらしいですが、YouTubeを徘徊していたら、アメリカのニュース番組でこう言っているのを発見しました。

I’ve never told anyone before but I’m going to let the cat out of a bag right after this break.(今まで誰にも言ったことはなかったこの秘密、CMのあと、明らかに)


「アリ」 Have ants in your pants
= ソワソワして落ち着かない

ズボンの中に、アリがいる様子=ムズムズ、ソワソワして落ち着かない、ということらしいです。日本語の「ムズムズ」「ソワソワ」と同様、緊張や興奮、不安などさまざまな意味で使えます。

I’ve got ants in my pants because I have to give a presentation tomorrow.(明日プレゼンがあるから、ソワソワしてるんだよね)

「犬」 Dog days = 暑い盛り

夏の一番暑い時期のことをいうのだそうです。

I can’t sleep without an air conditioner during the dog days of August.(八月の一番暑い時期は、冷房なしでは眠れない)

「なにもできない、停滞している時期」という意味もあるのですが、多くはこの「暑い盛り」のほうの意味で使われるそうです。日本はまさにこれから暑い盛りを迎えるので、この言葉、勇気を出して使ってみてもいいかもしれません。

MOMOKO YASUI
編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英、’20年帰国。

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連載
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

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