去る2026年3月、話題の街、高輪ゲートウェイシティに誕生した「伝統からマンガ、音楽、宇宙まで。文化の実験的ミュージアム」を掲げる「MoN Takanawa:The Museum of Narratives」。「MoN」には、「問」と「門」の二重の意味が込められ、人が多様な物語=ナラティブに触れながら、新たな問いと出会い、内なる門を開いていく場として構想されている。

伝統文化に携わる人々にとっての”聖地”を目指す
総合プロデューサーの小山薫堂氏は「アーティストにとっての武道館、野球児にとっての甲子園のような、伝統文化に携わる人々にとっての”聖地”になれば」と語る。多様な人々が集い、交わることで新たな価値が生まれる場を目指す。
象徴的な外観を手がけた建築家の隈研吾氏は、建物を覆う植栽の多くに日本の在来種を採用。「都市はやがて自然に還る。だからこそ、その土地の野生を感じられる植物を選んだ」と語る。「閉じた箱ではなく、街と連続する環境」を志向し、「りんごの皮を剝くように大地をめくる発想」から生まれたスパイラルは、意図的に設けた隙間から光や風を取りこみ、内外の環境をゆるやかに結びつける。
地下3階から屋上までの9フロアには、巨大展示空間や最新シアター、カフェ、足湯など多様な場が広がる。用途を固定しない大空間やスロープが連なる館内では、視線がどこまでも心地よく抜けていく。ふと立ち止まると、この空間の「余白」が、人の滞在や交流を静かに促していることに気づくのである。
MoN Takanawa:The Museum of Narratives
住所:東京都港区三田3-16-1
営業時間:10:00〜21:00







