TRAVEL

2025.06.12

メゾネットスイート、檜風呂、暖炉。東日本を巡る夢の豪華列車「トランスイート四季島」

世界に誇る豪華列車は日本国内を走る。なかでも各列車が誇る特等席をご紹介したい。上質感漂うスローな列車旅でこそ、これまで知らなかった日本の風景を味わえるからだ。今回は「トランスイート四季島」をご案内。【特集 クルーズ&列車の旅】

「トランスイート四季島」の展望車
光が降り注ぐ展望車。建築家の隈研吾氏がデザインした山形の手織り絨毯が敷かれる。

四季折々の絶景を五感で味わう車窓の旅

春の山梨、緑が燃え始めたブドウ畑。夏の長野、善光寺平に昇る朝日。秋の新潟、黄金に輝く稲穂。冬の青森、雪景色に昇る日の出──。東日本各地の四季折々の美しさをその車窓から堪能できるのが、「トランスイート四季島」の旅だ。展望車は圧巻で、橋梁などに見られるトラス構造を取り入れたデザインが特徴だ。窓はその柱の間、天井や足元にまではめこまれ、迫力あるパノラマの車窓を楽しむことができる。

17ある客室のなかで1室のみの「四季島スイート」はなんとメゾネット式。1階は落ち着いた寝室、2階は掘りごたつ風テーブルのある畳敷の和室だ。さらに檜風呂まで備わる。2階という高い位置から眺める車窓は、豪華列車に慣れている旅人にとっても新鮮に映るはず。同じく1室のみの「デラックススイート」は天井が高く開放的な造りに。室内に暖炉が置かれ、車窓と暖炉の温かな火を同時に眺めるなんて体験も。こちらにも檜風呂が設置され、心身ともに癒やしの時間を過ごせる。

2025年冬の旅程から、東京ステーションホテル「ブラン ルージュ」料理長、斉藤卓也氏が新しい総料理長となり、実際に乗車して腕を揮う。トレインクルーが、山梨など沿線で生まれたワインを中心に、料理とのペアリングを提案してくれるから、さらに食事が愉しくなるだろう。

ラウンジではバータイムになるとオリジナルのカクテルが供され、ピアノの生演奏とともに、ゲスト同士で語り合い社交の場になることも。ラウンジの暖炉脇に置かれたメモリアルブックをふと開けば、これまで乗車してきたゲストたちの思い出が綴られていて、旅の最中でありながら、旅への憧憬が止められなくなる。

【特集 クルーズ&列車の旅】

この記事はGOETHE 2025年7月号「総力特集:豪華クルーズ船&列車の旅」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=安井桃子 写真提供=JR東日本

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