ゲーテ読者に薦めたいとっておきの1冊をピックアップ! 今回は池田光史の『歩く マジで人生が変わる習慣』をご紹介。

池田光史 著 NewsPicksパブリッシング ¥1,980
ビジネスのすべてが「歩く」に凝縮! 地に足ついた習慣づくりガイド
実践できそうか、できなさそうか。私が書店でビジネス書を手に取る基準はそこにある。本書は「歩くことで仕事や人生が変わる」というのだから、忙しく働きながら片手間で、持続可能なライフハックを身につけたい私にとって、このうえなく“実践できそうな本”だったわけだ。
著者は「歩く」という行為を、最新科学と文化の二本の足(ふたつの視点)によって「習慣づくり」へと前進させていく。歩くと脳が大きくなる、記憶力が一段とアップする、アウトプットの量が60%増える……。そういった科学的データを見れば、多くのビジネスパーソンが刺激を受け、「歩くこと」を意識的に日常に取り入れ、習慣化したくなるだろう。
聞けば、名だたるグローバル企業のトップリーダーたちも散歩を好み、さらには歩きながらミーティングをしている会社もあるという。また、より裸足に近いタイプのスニーカーが注目されつつあるなどの現在進行形のカルチャーも、「歩くこと」への興味を駆り立ててくれるはずだ。
「とにかく歩け」とは非常にシンプルな提案だが、私は思う。シンプルだからこそ実用的で、もっとも地に足のついた習慣づくりなのではないかと。
桝本壮志/Soushi Masumoto
1975年広島県生まれ。放送作家として数々の人気番組を担当。NSC(タレント養成所・吉本総合芸能学院)の講師も務めており、令和ロマンをはじめ、多くの教え子をM-1に輩出している。