北欧を代表する照明ブランド「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」の理念は、「時の経過に耐えるランプの設計」。創業した1874年から続く伝統を継承しながら、製品や素材の再利用にも積極的に取り組んでいる。この理念を体現する代表的な作品が、同ブランドのベストセラー「PH 5」を再構築した「PH 5 Retake(リテイク)」だ。

金属の無垢な質感が生みだす、豊かな光と存在感
北欧デザインの巨匠、ポール・ヘニングセンが1958年に開発した「PH 5」は、誕生から67年を経た現代においても圧倒的な人気を誇る、名作中の名作ランプだ。
「PH 5 Retake」は、廃棄予定のヴィンテージ製品や、製造過程で細かな傷などが生じ不良品となった「PH 5」の塗装を丁寧に剥離し、新たな魅力を付与したもの。
塗装の下から現れたアルミやスチール本来の質感は、荒削りな風合いであるが、剥離の跡が複雑に光を反射させることで、空間を優雅に包みこむ。
「PH 5」シリーズの最大の特徴といえば、3枚のシェードによる独自のデザインである。これは、心地よい明るさを生みだすため緻密に設計されたものであり、どこから眺めても電球の眩しい光が、巧妙にシェードの中に隠される。
また、点灯していない時も、その唯一無二の佇まいは空間のアクセントとして機能するが、特にリテイクは、無機質な素材ゆえにそのフォルムの魅力がより引き立つ印象だ。
一つひとつ塗装の剥がれ方や色ムラなどが異なる一点ものの照明は、日常の空間にも特別な趣を添えてくれる。大塚家具のショールーム(有明、新宿、大阪南港、神戸)でも取り扱いが開始されている。
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