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2022.11.27

【朗読・5分で学べる織田信長 】江戸の裁判でみせた、信長の男気とは

日本の歴史において、誰もが知る織田信長。歴史に名を残す戦国武将のなかでも、信長は極めて特異な人物だった。交渉力、絶体絶命のピンチを乗り越えるアイデア力、咄嗟の判断力……。信長の奇想天外で機転の効いた行動は、日々無理難題を強いられるビジネスパーソンのヒントになるだろう。今回は、信長が江戸の裁判「火起請(ひぎしょう)」で見せた男気にまつわるエピソードを紹介! 作家・石川拓治さんによるゲーテの人気コラム「信長見聞録」を朗読という形で再発信する。

周囲を驚かせた信長の男気溢れる行動

火起請(ひぎしょう)は神前で行う。被告は無実を誓い、焼いた鉄片を素手で受け取る。落とさずに運べれば無罪、取り落とせば有罪で極刑に処された。人々が素朴に神を信じていた古代には広く行われたある種の裁判だ。信長の時代にも、まだ存在したらしい。

『信長公記』に、その記述がある。鷹狩り帰りの信長が神社を通りかかると、人々が槍や弓を持ち出して騒いでいる。理由を質すと、左介という男が強盗で訴えられて火起請を行い、鉄片を取り落とした。有罪が決まったが、左介の仲間が不服を申し立て処刑を妨害、この騒ぎになったという。不服の詳細は書かれていない。

左介は、信長の乳母の息子、池田恒興の家来だ。信長と同じ女性の乳で育ったいわゆる乳兄弟だから、家中でも恒興は一目置かれていた。左介の仲間とはつまりその恒興の家来たちで、日頃から大きな顔をしていた。

話を聞くうちに、信長の機嫌が悪くなる。左介はともかく火起請を受けた。成功したら無実を主張したはずだ。失敗してから不平を言うのは卑怯だ。信長はそういう卑怯を嫌う。そのまま左介を処断しても不思議はなかったが、そうはせずに、信長はあることを問う。

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音声で聞く! 5分で学べる歴史朗読

■第一回【朗読・5分で学べる織田信長 】 偉大な父・織田信秀とは
■第二回【朗読・5分で学べる織田信長 】斎藤道三を唸らせた、信長の一言とは

Takuji Ishikawa
文筆家。1961年茨城県生まれ。著書に『奇跡のリンゴ』(幻冬舎文庫)、『あいあい傘』(SDP)など著書多数。

TEXT=石川拓治

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