筋肉美をもつ女神シリーズ52人目は、キム・ジュヨン。
3週間で13kg増量し、その後3週間で13kgを減量の離れ業を
Netflixの『フィジカル100』をはじめ、韓国では筋肉バトルや美ボディを競うフィットネス・リアリティ番組が多い。その中のひとつに韓国国内限定のVODストリーミングサービス『Wavve(ウェーブ)』で2022年6月に配信されて人気を博したのが、『バトルグラム(BATTLE GRAM)』である。
ボディビルダーや美ボディYouTuberなど8名の男女が、互いの肉体に身代金をかけて“ボディコントロールの達人”を決める筋肉サバイバルなのだが、この番組内で“最強のスーパーダイエッター”の称号を勝ち取ったのが、今回紹介するキム・ジュヨンだ。
番組内で彼女は、最初の3週間で13kg増量し、その後はふたたび3週間かけて13kgを減量。6週間で体重のふり幅が±26kgになる離れ業をやってのけたのだ。当時の苦労について彼女はこう言っている。
「最初の3週間は刺激的な食べ物を大量に食べたり毎晩お酒を飲んだり、それまでしたことがなかった暴飲暴食をするだけですぐに13kg太り、体重は60kgを超えました。そこから今度はそれまでの食事や誘惑もすべて断ち切って、食事も徹底的に管理しました。
朝と昼は炭水化物とタンパク質、夜はたんぱく質と野菜を中心に摂り、昼はウェイトトレーニング、夕食前には約50分間、ランニングマシーンを使って高度なインターバル・トレーニングを実施しました。それを3週間続けることで、13kg落としたんですよ。
極端な体重増減は健康を損なうので奨励できませんし、マネしてほしくはありませんが、私は自分のカラダで何かを証明したかったし、伝えたかったんです。ベストを尽くせば、こんなにも変われるんだって」
筋肉美より女性美が際立つボディライン作りのコツとは
1995年10月生まれの28歳。もともとビキニ・フィットネス選手として、2019年IFBB(国際ボディビルディング・フィットネス連盟)コリアフィットネス・ビキニジュニア優勝、2019年ICNビキニ・オープン優勝、ICNアジアチャンピオンシップ北京大会ビキニ・グランプリなど、数多くの優勝経験を持つ実力者でもあったが、そこに『バトルグラム(BATTLE GRAM)』で披露した美貌もあって人気爆発。今ではインスタグラムやYouTubeのフォロワーが増加の一途にあるほどだ。
2023年は美女コンテストである『MISS AURA INTERNATIONAL』でビキニ部門の初代優勝者にもなった。
「私は身長165cmとビキニ・フィットネスの選手としては小柄なほうで、どうしてもスケール感が落ちると思っていたのですが、2019年から毎年、継続的にビキニ・コンテストに出場していたおかげで、『MISS AURA INTERNATIONAL』のステージでも動じませんでした。
また、大会準備についても変化を加えました。MISS AURAのような美女コンテストは、ボディビル大会とは違って女性らしさをより求められると思い、大会前には高強度なインターバル・トレーニングである“F45(Functional 45)”を集中的に行って、筋肉美より女性美が際立つボディラインを作ることを意識したんです。それが良かったのかもしれません」
サーキットトレーニングとHIT(高強度インターバルトレーニング)をミックスさせながら約45分間のワークアウトを行なうF45は、筋肉量を増やしつつカロリーも消化できるプログラムとして、韓国では48の専用スタジオがある(日本にも東京・浜松町と福岡・小倉にある)。
そんな効果的なトレーニングをいち早く取り入れているだけに、キム・ジュヨンは今後も美ボディ・コンテストやフィットネス大会でもその名を轟かせそうだが、当分は大会出場を控えたいと考えているらしい。
フィットネス大会に参加しなくなった理由とは
「2019年に初のタイトルを手にして以来、休みなくコンテストに出場したので、当分は大会出場を控え、今やっている仕事に専念したいと思っています」
現在は『ダイエッターJuyang』というチャンネルを運営するYouTuberであり、“アルコル”という名のファッション服のオンラインショッピングモールを運営しているというキム・ジュヨン。
しかし、華やかでありながら芯の強さを感じさせる彼女を、エンタメ業界が放っておくはずがない。
冒頭で紹介したNetflixの『フィジカル100』のシーズン2である『フィジカル100 シーズン2:アンダーグラウンド』。よく見ると、名前を「Junang」とした彼女が「衣料業者CEO」のプロフィールで出演しているので、機会があればぜひチェックしてみてほしい。
肉体の極限に挑む筋肉リアリティに挑む彼女の真剣な眼差しが、そこにあるはずだ。