筋肉美をもつ女神シリーズ19人目は、ウ・ヒソン。連載「マッスル美女」とは……
この瞬間が人生で一番若い日。挑戦を恐れないで!
最高峰のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』の世界大会で、唯一のアジア人選手として出場し、トップクラスの海外選手と肩を並べた美女がいる。
2022年6月、アメリカ・マイアミで開催された『2022マッスルマニア・FITNESS UNIVERSE WEEKEND』でミス・ビキニクラシック部門5位に輝いたウ・ヒソンだ。
世界50ヵ国から集まった300人余りの選手の中で、“マッスルマニアの華”と称されるミス・ビキニ部門の5位を獲得した彼女。アジア人選手でありながら世界の舞台で見事な成績を収めたこともすごいが、今年44歳というのだから驚きだ。
彼女の職業は、体型矯正に特化したピラティストレーナー。約10年以上ピラティスとウェイトトレーニングで鍛えてきたが、大会を見据えてボディメイクをしたのは今回が初めてだったという。
初挑戦で年齢の「壁」や世界の「壁」を乗り越えたウ・ヒソン。ただ、特別な経験もノウハウもなかったという。あったのは、「挑戦する勇気と血の滲むような努力だけ」(本人談)だった。
「大会出場を決心してからは、脂肪を落とすために1日1回は空腹状態でのランニング、サイクリング、水泳など、有酸素運動を中心に行いました。地道に半年ほど続けると、脂肪は落ちて筋肉量は増え、健康的に12㎏も減量することに成功しました」
食事制限にも苦労したという。
「大好きな炭水化物を我慢するのが一番大変でしたね。玄米、サツマイモ、カボチャを中心に摂取し、牛肉、鶏の胸肉、卵でタンパク質を補給しました。健康的に痩せるために食物繊維が豊富な野菜を摂ることを意識して、味付けはマカダミアナッツオイルやオリーブオイルのみ。全体的にヘルシーな献立を心がけました」
さらに、大会のため6ヵ月間は友人には会わず、大好きな飲み会とゴルフも我慢したという。
「トレーニングをしていると、心の片隅で“遊びたい、サボりたいといった邪念が出てきてしまって…毎日頭の中に天使と悪魔がいましたが、何とか乗り越えました(笑)」
身体だけではなく、誘惑に負けない強い心も鍛えたウ・ヒソン。そんな数々の努力の末にメリハリのあるボディラインを手に入れ、前述した大会で世界5位を獲得したのだ。
さらに同年、ソウルで開催された『2022マッスルマニア・フィットネスコリアチャンピオンシップ』のミス・ビキニ部門でグランプリまで勝ち取ったのだから流石だ。
現在は、ビューティ&ヘルスブランドを立ち上げ、登録者数2万人超えのYouTuber「テンションオンニ(姉さん)」としても活動し、艶やかな美ボディの秘訣を紹介している。
トレーナー、選手に加え、起業家やYouTuberなど多彩な顔を持つウ・ヒソンは、挑戦し続けられる理由について、次のように語っている。
「一度しかない人生。やりたいこと、変えたいことがあるなら挑戦するべきです。誰もが失敗を恐れていますが、挑戦することをやめてはいけません。挑戦しなければ成功する可能性は0%ですが、挑戦すれば50%に上がります。この瞬間が人生で一番若い日。皆さんも挑戦を恐れないでください」
40代で世界の舞台に挑戦したウ・ヒソン。「70歳、80歳になっても挑戦し続けたい」と笑う彼女のガッツはこれからも多くの人々に勇気を与えていくことだろう。
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。