筋肉美をもつ女神シリーズ6人目は、47歳という年齢を感じさせないチョン・ハンナ。「マッスル美女」とは……
表紙を飾れば雑誌が即完するチョン・ハンナとは？
フィットネス専門誌『MAXQ』で“完売美女”と称されるのが、今回紹介するチョン・ハンナだ。
可憐でフレッシュな笑顔、ボリューム感は保ちつつもウエスト周りはキュッと締まったメリハリボディ。47歳という年齢を感じさせない彼女は、表紙を務めると雑誌が即完してしまうほどの人気を誇っている。
元々、スーパーモデルや歌手として活動していたチョン・ハンナだが、一躍有名になったきっかけは、美ボディコンテストで入賞を果たしたことだろう。
2020年9月に行われた、韓国で最も有名なフィットネス大会『マッスルマニア』。そこでスポーツモデル部門・グランプリとライジングスター賞のW受賞に輝き、注目度が急上昇。瞬く間に人気のフィットネス選手になったわけだがここまでの道のりは決して平坦ではなかったという。
「幼い頃から芸能界という荒波の多い場所で過ごし、絶えないストレスや心の傷の末に引退することを決めました。その後はピラティス講師に転向しました」
父親が有名な水泳選手ということもあり、チョン・ハンナにとってスポーツは身近だった。そのため、これといったハードルもなくピラティスの仕事も順調に進んだが、煌びやかな舞台への情熱は冷めることがなかったという。
「そんな時、知り合いからマッスルマニア大会への出場を勧められたんです。自分の胸がワクワクするのがわかりました」
高鳴る胸を押さえながら参加した2019年の『マッスルマニア』釜山地域大会。チョン・ハンナは初登場にもかかわらずモデル種目で1位に輝く。その後はフィットネスの魅力にハマっていき、前述した『マッスルマニア2020』に挑戦することを決意した。
しかし、コロナ禍で運動量が減ったことに加えて、足腰を負傷してしまう。少ない運動量の中でベストな体型を作り上げるため、短所を改善するより、長所である肩と背中を完璧に仕上げることにウェイトを置いた。そして、トレーニングで補えない部分は徹底的な食事管理でカバーしたという。
「大変じゃなかったと言ったら嘘になります。重点的に水分摂取をしながら、炭水化物は1日1食に。野菜をたくさん食べることを意識しましたね。その中でもサツマイモよりはかぼちゃを。食事の代わりにプロテインシェイクをよく飲むように心がけました」
大会では、スーパーモデルだった経験を活かして見事なウォーキングを披露。全力で挑んだパフォーマンスの末にグランプリを受賞した時、観客席から湧き起こった大歓声に胸がいっぱいになったという。
「後悔のないようにベストを尽くそうと臨みました。グランプリ受賞者の発表で私の名前が呼ばれた瞬間の“チョン・ハンナ”コールは、今でも鮮明に思い出せます。困難もありましたが、最後まで諦めなかったからこそ、こんなに大きな感動を得ることができました」
“年齢とは単なる数字でしかない。重要なのはやる気だ。”
これはあるサッカー選手の言葉なのだが、まるでチョン・ハンナのことを形容しているようだ。年齢に縛られず、ベストを尽くして一歩ずつ挑戦していく彼女の努力は、今を生きる私たちへの勇気に繋がっているはずだ。
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連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、身体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ･コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやか筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。
