2025年1月24日〜26日、ザ・リッツ・カールトンブランドとして日本初開催となる「Prestigious Retreat -ザ・リッツ・カールトン ゴルフ&ガストロノミー」が行われた。この企画に参加していたプロゴルファー河本結&河本力の姉弟に2025シーズンへの意気込みを聞いた。

1998年愛媛県生まれ。2018年にプロテストに合格。2019年「アクサレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。2024年に開催された「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では5年ぶりのツアー優勝を果たし通算2勝目を挙げた。
ゴルフの枠を超えた人間になりたい
「私たち、プロゴルファーは各地を転戦します。ホテルでは約一週間過ごすことになるので、お香を焚いたりして、自分なりに落ち着く空間づくりをしています。でも、ここではそんな必要がまったくなかった。景色も大好きなゴルフ場が目に入りますし、キャストの方の気遣いも素晴らしく、食事もひとつひとつが芸術品で……最高のテーマパークでした!」
ザ・リッツ・カールトン沖縄で開催されたイベント「Prestigious Retreat -ザ・リッツ・カールトン ゴルフ&ガストロノミー」のゲストとともにゴルフレッスンやラウンド、食事やパーティを楽しんだ河本結選手は、そう話す。
実はこのイベントの前、2週間ほど沖縄に滞在し、今季に向けて合宿をしていたという。
「昨年はパーオン率が良くなかった。アプローチでしのいでいたけれど、それがトップオブトップとの差でした。あとはもう少し筋量とウェイトを増やしたいと思って、脂質を徹底的にカットしつつ、3kg増量しました!」
2023年のメルセデス・ランキングは89位と沈んだが、2024年はV字回復の7位と大躍進の一年だった。自身よりランキング上位の選手のほとんどがアメリカツアーへ挑戦する今シーズンの目標は明確だ。
「はい、年間女王です。子供たちに夢を与えたいですし、私にはゴルフ界でカリスマ的存在になりたい、ゴルフの枠を超えた人間になりたいという想いがあるんです。そのための一歩として、今シーズンは本当に大事ですから、昨年同様、自分のすべてをゴルフに注いでいきます」
河本選手は2年ほど前から、トレーニングの一環として瞑想をとりいれていて、それがメンタルに好影響を与えているという。ぶれない女、河本結選手の2025年に期待したい。
25歳でアメリカに行きたい!!

2000年愛媛県生まれ。2021年に男子下部ツアー「TIチャレンジ in 東条の森」で史上4人目となるアマチュア優勝を達成。2021年末にプロに転向し、ルーキーイヤーである2022年は「KBCオーガスタ」でツアー初優勝を挙げ、同年「バンテリン東海クラシック」で2勝目を挙げている。
次に話を聞いたのは弟の河本力選手だ。インタビュー場所となったスイートルームを一通り回って「やばいですね。この部屋は」と感嘆しながら、ソファーに腰を下ろした。
「このオフは姉と一緒にフィジカルを鍛えました。下半身を重点的に鍛え上げたので身体には自信がつきました。あと、3日くらい前だったかな、心構え的なところでのヒントが舞い下りてきて、『あ、これだ』という感覚をつかんだんです」
飛距離は相変わらず、男子プロNo.1。2024年の賞金ランキングは23位だった。悪くはないけれど、良くもない。パーオン率とフェアウェイキープ率に課題がある。
「課題は明確なので、姉にもアドバイスをもらいながら改善しているところです。本当は1月はハワイで(アメリカの)試合に出ていたいんです。僕は昔から25歳でアメリカツアーに行きたい!と思っていました。今年、その25歳なのでもうやるしかないんです」
最後にゲーテの読者に向けて、ゴルフのアドバイスをもらった。
「アマチュアの方に多いのは、アドレスとバックスイングで力が入りすぎ、ということですね! 力を入れるのは、本当にインパクトの瞬間だけなんです。あとはダランダランでいいんです!」